前世紀において電気は何物ぞ、物質かエネルギーかという問題が流行した。電気窃取罪の鑑定人として物理学者が法廷に立った事もある。二十世紀の今日においては電気の疑問が電子に移った。電子は連続的のものでなくて粒から成り立っている。一電子の有する電気以下の少量の電気はどこにも得る事が出来ぬ。あらゆる電気はこの微粒の整数倍であるという事になった。それで電気を盗むのはこの電子の莫大な粒数を盗むのである。そこでその電子は物質かエネルギーか。
寺田寅彦, 物質とエネルギー より
今では、省エネだとか、再生可能エネルギーとか日常的にエネルギーという言葉が使われます。 しかし、人類が火を使い始めてっからエネルギーの考え方にたどりつくには、ずいぶんと時間がかかりました。 今からわずか150年ほど前の話です。 大学で専門科目を学んだからこそ、見えてくるエネルギーの本質について議論していきましょう。
再生可能エネルギー・・・といっても風力しかなかったこの時代、精度のよい時計が発明されました。 そして加速度や力、仕事といった概念が確立されました。 ニュートン力学の誕生です。
人類は 石炭 を燃やして動力を得る方法を発見しました。 熱力学の誕生です。
19世紀初頭、 人類は 電池 と発電機を発明し、化学反応や動力から電気エネルギーを得る方法を見つけました。 電磁気学の誕生です。
さらに強い兵器を求めて製鉄を始めます。鉄の 融点は1500度。その 温度を光の 色から正確に測ろうとします。 量子力学の誕生です。
究極のエネルギー原子力。原子核物理学の誕生です。原子炉一基あたりの発電量はおよそ 1,000,000kW です。
究極のエネルギー原子力。原子核物理学の誕生です。原子炉一基あたりの発電量はおよそ 1,000,000kW です。
エネルギーとは仕事をするのに使う「何か」です。仕事は力でモノを動かすことです。 力を入れてもモノが動かななければ仕事をしたことになりません。 仕事をしていないのだから、エネルギーも使わなかったことになります。
重いモノを持ってみます。もちろん、持ち上げるときは、持ち上げた分だけ動かしているのだから、仕事をしたことになります。 では、持ち上げ終わったあとはどうでしょう。 ただ手に持って動かさないのでは、いくら力を入れていても仕事をしたことにはなりません。 でも、思いモノを持ち続けると、疲れてきます。このときエネルギーは使っていないのでしょうか?
回答
電磁石は電流をずっと流し続けないと鉄を吸い寄せられないのはなぜか?
回答
蓄電・蓄エネをインフラに頼らない自エネ組。エネルギーマネジメントも自分たちで。