キャパシタンス C 〔F〕、電気容量などと呼ばれることもあります。単位はファラデー1)にちなんでファラッド。
静電容量 C 〔F〕=一定の電流 I 〔A〕×一定の時間 t 〔s〕÷到達した電圧 V 〔V〕
静電容量 C 〔F〕=たまっている電気量 Q 〔C〕÷そのときの電圧 V 〔V〕
静電容量 C 〔F〕=電気二重層容量 Cd 〔F/m²〕×電極面積 A 〔m²〕
リアクタンス X 〔Ω〕=―1÷(角周波数 ω 〔〕×静電容量 C 〔F〕)
誘電率 ε 〔F/m〕=セル定数 a 〔1/m〕×キャパシタンス C 〔F〕
サイクリックボルタモグラム2)では静電容量は電位掃引速度 ν 〔V/s〕に比例します。
静電容量を利用する電子デバイスをキャパシタ(コンデンサ)3)と呼びます。
電圧 V 〔V〕=電気抵抗 R 〔Ω〕(※レジスタンス)×電流 I 〔A〕
電圧 V 〔V〕=電気量 Q 〔C〕(※電流 I 〔A〕の積分)÷静電容量 C 〔F〕(※キャパシタンス)
【関連書籍】4)
【測定装置】20130419検討中には、LCRメータ(ZM 2355,NF回路設計ブロック)を用いたLCRメータ5)。
電圧 電流 電気量 電気抵抗 静電容量 インダクタンス コンダクタンス 電気化学の庵:ファラデー(マイケル・ファラデー)(英)1791―1867
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1539. (参照1800-01-01).卒業研究(C1-電気化学2004~):キャパシタ(コンデンサ)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=396. (参照2005-09-21).電解液陰極アルミニウム電解コンデンサ
. 日本蓄電器工業株式会社, 1997. .
,ZM 2355,,(NF回路設計ブロック,).
物理は自然を測る学問。物理を使えば、 いつでも、 どこでも、みんな同じように測れます。 その基本となるのが 量と 単位で、その比を数で表します。 量にならない 性状 も、序列で表すことができます。
物理量は単位の倍数であり、数値と 単位の積として表されます。
量と 量との関係は、 式で表すことができ、 数式で示されます。 単位が変わっても 量は変わりません。 自然科学では数式に 単位をつけません。 そのような数式では、数式の記号がそのまま物理量の量を表す方程式を量方程式と言います。
逆に数式の記号が数値を表す方程式を数値方程式と言います。 数値方程式では、記号の単位を示す必要があります。
物理量 | 記号 | 数値 | 単位 | |
---|---|---|---|---|
真空の透磁率 | permeability of vacuum | μ 0 | 4π ×10-2 | NA-2 |
真空中の光速度 | speed of light in vacuum | c , c 0 | 299792458 | ms-1 |
真空の誘電率 | permittivity of vacuum | ε = 1/ μ 0 c 2 | 8.854187817...×10-12 | Fm-1 |
電気素量 | elementary charge | e | 1.602176634×10-19 | C |
プランク定数 | Planck constant | h | 6.62607015×10-34 | J·s |
ボルツマン定数 | Boltzmann constant | kB | 1.380649×10-23 | J·K−1 |
アボガドロ定数 | Avogadro constant | NA | 6.02214086×1023 | mol−1 |
量を単位と数の積であらわすことができたらラッキーです。 客観的な数を誰でも測定できるからです。 数を数字(文字)で表記したものが数値です。 数値は測定誤差ばかりでなく丸め誤差も含まれます。
だから0.1と表現されれば、 誰でも客観的な手段で、有効数字小数点以下1桁まで測定できることを意味します。
では、単位と数値を持たなければ量的な議論ができないのかと言えばそんなことはありません。
たとえば「イオン化傾向」というのがあります。 酸化還元電位ととても関係がありまが同じではありません。 酸化還元電位は単位と数の積で表現できます。 でもイオン化傾向、それぞれに数はありません。
でもイオン化傾向が主観的なのかといえば、そうではなくかなり客観的なものです。 数がわかっていなくても順位がわかっているという場合もあるのです。 こういう特性を序列と読んだりします。 イオン化傾向 や摩擦帯電列は序列なのです。 余談ですが、序列も最尤推定可能で、スピアマンの順位相関分析が有名です。
単位までとはいかなくても、その量の意味を表現することを次元と言います。 イオン化傾向と 酸化還元電位は同じ意味ではありませんが、 イオン化傾向の序列になっている次元と酸化還元電位の単位の次元が同じということはできそうです。
議論の途中で次元を意識することは、考察の助けになります。 そんなわけで仮に単位を定めてみることはとても大切です。
<!-- 物理量(静電容量) -->
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Quantity/@Quantity.asp?nQuantityID=37'>静電容量</a><a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Quantity/@Quantity.asp?nQuantityID=37'> <var>C</var></a>〔<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Unit/@Unit.asp?nUnitID=17'>F</a>〕
<!-- 物理量(静電容量) -->
<!-- 物理量(静電容量) -->
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Quantity/@Quantity.asp?nQuantityID=37'>
静電容量
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<!-- 物理量(静電容量) -->