二次電池もキャパシタも電気をためるデバイスには違いありませんが、大きな違いがひとつあります。 それは化学反応が起きるか否かです。 電池では電気の放電や充電に伴って化学反応が進行し、もとからあった物質が別の物質へ変化します。 それに対してキャパシタでは、化学反応は起きません。電池では、電気エネルギーと化学エネルギーの変換が行われるのです。
交流電源が普及する前は一次電池で充電したので二次電池といいました。 充電式電池の方が現実的ですが、慣例的に二次電池と呼ぶことも多いです。
化学反応の種類も濃度もずっと同じなら、酸化還元電位は変化しませんから、 どんなに化学反応が進んでも電位は変化しません。 正極も負極もこのタイプの電池は電圧の変化が極めて平坦になります。 実際には反応が進行するにつれて濃度が変化します。 ネルンストの式で示される通り、濃度が変化すれば平衡電位も変化します。 このように電池でも実際には電位は変化しますが、キャパシタに比べればその電圧の変化の意味はまったくちがいます。
鉛電池は、二次電池のもっとも歴史ある電池です。 添加剤もさまざま。
英語ではキャパシタといいますが、部品としてはアルミ電解コンデンサのようにコンデンサという方が一般的です。 ただ電気二重層を利用したものはコンデンサと呼ばずにキャパシタという方が一般的です。 キャパシタの充放電では化学反応が起きません。 単に電圧を上げれば上げた分だけ電気がたまるという、ただそれだけのことです。 電圧と電気量の比例係数のことを静電容量といいます。 静電容量はキャパシタンスともいい、 インピーダンス測定によって求められます。 もちろん、実在のデバイスでは比例関係からずれることもよくあります。
導電性高分子を使ったコンデンサが使われています。
アルミ電解コンデンサの耐電圧は、アルミニウムの化成電圧とほぼ等しい。 なぜなら、アルミニウム表面にキャリア注入される界面電位差が耐電圧を支配していて、 かつ注入されるキャリアが化成溶液の場合も駆動溶液の場合も金属空孔だからです。
導電性高分子を使った電解コンデンサの耐電圧は、アルミニウムの化成電圧より大幅に小さくなります。 なぜなら、アルミニウム表面にキャリア注入される界面電位差が耐電圧を支配しているのは同じだが、 かつ注入されるキャリアが電子となります。
アルミニウム酸化皮膜の導電率は注入されたキャリアの量に比例する。 キャリアが金属空孔だった場合は、そこに水溶液中のアニオンが反応して、皮膜の成長が進行する。 一方、キャリアが電子だった場合は、皮膜の成長は停止したままである。
溶液中でもアルミニム表面のアノード酸化時の体積膨張に伴い、微小な凹凸が増えると電流の集中が起こり、 多数キャリアが金属空孔から電子への遷移する。 これが火花電圧である。 一旦、火花電圧に到達し、電子が注入されると、そのことでさらに皮膜の導電率が増大する。 そうやってなだれ式に導電率が増大して、電流が流れるようになる現象を電子なだれと呼ぶ。 電子なだれと休止を周期的に繰り返す現象もしばしば見られる。 なお、キャリアが電子であるので、皮膜の成長は停止したままである。
ポリチオフェン という導電性高分子 を水に分散させて 電解コンデンサに応用すると100キロヘルツ以上の領域でESRが改善されます。
正極では化学反応を起こさせ、負極は単なるキャパシタという使い方もあり得ます。 もちろんその逆もありえます。 このようなデバイスやアシンクロナスキャパシタとかハイブリッドキャパシタとか言います。
CPUのクロック周波数があがると、消費電力が増えるのはなぜか?
回答
「椅子を高く持ち上げたときに消費するエネルギーは、椅子の位置エネルギーに時間をかけて求めることができる」はほんとうか?? 問
銅の電解精錬に使う電力は何のためか?それを節電するにはどうしたらいいか?注意すべき点は何か?? 問