科学技術振興機構.
参考文献の役割と書き方
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科学技術情報プラットフォーム.
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材料の変遷(出典:
野村正勝・鈴鹿輝男
最新工業化学
―持続的社会に向けて―
講談社サイエンティフィク
)
ぼくらがまだホモサピエンスと呼ばれる前から人類は火を使ってきた。 夜に明かりをとったり虫やほかの獣をよけたり。 食べ物に火を入れることで、食あたりもしにくくなった。
ぼくらが石器をつかうようになって、いろいろ工夫しているうちに火を入れることで焼きしまることを見つけ出した。 ついで土を使うことで自由自在にかたちを保存できる土器もつくれるようになった。
薪を燃やしたときの炎はたかだか700度。 うまく空気を吹き込むことで炎の勢いを増して丈夫で美しく機能的な土器を作れるようになってきた。 もっともすばらしい発明は、そこに食材と水と灰をいっしょにいれて煮込むことだった。 土器(ポット)と灰(アッシュ)を使った料理は、ぼくらがホモサピエンスと呼ばれて数千年を経た今でも ポタージュという名残りとなっている。
土器、陶器、磁器とより硬く美しい器を作るために必要なことは よい土を探すことと、よい薪を探すこと、そしてそれらを高温で焼き上げるよい窯を作ることだった。 より高温にするためには熱エネルギーできるだけ外に逃げないように窯に閉じ込めると同時に 燃料である薪に空気を効率よく送ることが必要だった。 燃焼速度を最大限に上げて窯の中に閉じ込めることで、 ぼくらは1200度にもなる温度を手にしたのだった。 このぐらいの温度で焼き占めた磁器は弾くとチンチンと金属的な響きがして、 割った端面は貝のように滑らかだった。 釉薬をぬって焼き上げた磁器の表面はきらきらと輝き 美しい色彩であるときは繊細な模様がまたあるときは豪奢な絵柄が描かれた。
ガラスや陶器は 不燃性ごみです。
ガラスはケイ素と酸素の 共有結合からなるが、結晶構造が不規則であり、明確な融点を持たない。 温度を上げると徐々に柔らかくなる性質がある。 この性質を利用してガラス細工をはじめいろいろな形状が作られる。
缶詰と瓶詰めを較べてみよう。 いずれもナポレオンの時代に戦争の食糧確保のために開発された。
主な缶は スチール缶と アルミ缶だ。 金属結合からなる金属は塑性変形できる。
ガラスは情報も運ぶ。銅線だった電話線が、ガラスファイバーとなった。
情報処理概論碍子 圧電素子、積層コンデンサ
炭素材料は古代から使われてきた。 その主な製法は有機物の蒸し焼きだ。 黒鉛化するには 3000度 が必要だ。 そのような高温はもはや化学エネルギーで作り出すことはできず、電気エネルギーを使った電気炉で作る。 カーボンナノチューブなどはアーク放電のようなプラズマ状態を利用し、そのアークの 温度は 10000度に達する。
ハードカーボン、ソフトカーボン、ダイヤモンド、DLC、活性炭、人造グラファイト(黒鉛)、炭素繊維、カーボンナノチューブ(CNT) 籾殻燻炭
土器・陶磁器 セメント
カオリナイト(高陵石) スメクタイト モンモリロン石(モンモリロナイト) 絹雲母(セリサイト) イライト 海緑石(グローコナイト) 緑泥石(クロライト) 滑石(タルク) 沸石(ゼオライト)
科学技術振興機構.
参考文献の役割と書き方
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野村正勝・鈴鹿輝男.
最新工業化学―持続的社会に向けて―
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講談社サイエンティフィク, , 270p.
ISBN:978-4-06-154320-1, (参照 p.84).
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