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令和8年2月6日 (金)

イオン結晶

209 イオン結晶
制御と結果
エネルギー準位E/eV: 0
フェルミ準位EF/eV: 0
温度T/K: 0
状態密度: 1

物質の電気に関する物性は、導電率、誘電率、透磁率です。


イオン結晶

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イオン結晶
© K.Tachibana * , C1 Lab.

イオン結合

金属酸化物などのイオン結晶は、イオン結合しています。 全体に広がった波動関数 (電子軌道) のエネルギー準位がある価電子帯にフェルミ準位があり、電子が原子の近傍に局在化しているからです。 電子が局在化して、バルク全体で移動できないという点で、共有結合結晶や分子結晶でも同じです。

グラファイトなどの 炭素材料やポリチオフェンなどの導電性高分子材料では、電子が非局在化できる状態にあり、導電性を示します。


金属の結晶

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金属の結晶
© K.Tachibana * , C1 Lab.

やアルミニウムの金属は、 抵抗率が小さく、 電線や集電体に使われます。

金属は、金属結合しています。 全体に広がった波動関数のエネルギー準位がある導電帯にフェルミ準位があり、電子がバルク全体に非局在化しているからです。


化学結合の種類

  1 純物質  化学結合結晶
化学結合の種類 結晶 性質や特色 物質の例
イオン結合 イオン結晶 固体 導電率が小さい(絶縁体)。水溶液や溶融塩 導電率が大きい。 ( キャリア :イオン)。 塩化ナトリウム、塩化銀、水酸化ナトリウム、 酸化アルミニウム
共有結合 分子結晶 分子式 で表す。融点沸点は低い。 酸素、アンモニア、水※1、ドライアイス
共有結合の結晶 フェルミ準位 はバレンス バンド中にあり、電子はそこに局在化している(共有電子)。 局在化した電子の負電荷と原子核の正電荷で結合している。 黒鉛導電性高分子は、π電子共役系の非局在化した電子により電気を通す。黒鉛は、 半金属と呼ばれる。 ダイヤモンド黒鉛🏞 ケイ素 水晶 、石英※2
金属結合 金属の結晶 導電率 が大きい( キャリア自由電子)。 コンダクションバンド中にフェルミ準位があるので、電子が非局在化している。 🏞 、 銅、 亜鉛🜀 アルミニウム リチウム

8086のインテルのゴードンムーアも、Z80の嶋正利も化学を学んでいました。

※1.水分子は共有結合に分類されるが、液体の水はわずかに電離して電気を流す。 このイオン結合的な性質を、極性分子と表現する。

※2.ケイ酸塩のケイ酸はイオン結合に分類されるが、共有結合としての性質が強く、焼成などで成型することができる。

234 共有結合の黒鉛が電気を流す理由を考えよう

電子軌道(オービタル)とエネルギー準位

  2 電子軌道(オービタル)とエネルギー準位
電子軌道の種類 対象 軌道の数 フェルミ準位
原子軌道(AO) s,p,d,f 原子に属する 電子の個数の半分程度
分子軌道(MO) σ、π、δ 分子に属する 原子の電子の個数の半分程度 HOMO、LUMO
バンド 固体に属する原子の数(アボガドロ数)程度 価電子帯、導電帯

放電管水素をわずかに入れ(ガイスラー管程度、低真空=10−3 atm(100 Pa))放電すると、水素分子は、水素原子(プロトン)と電子に電離したプラズマとなり、 水素原子特有の光を発します。 これを分光器で分光すると、 シアン線スペクトルが観察されます。 これは、水素原子の中の電子が、とびとびのエネルギーしか許されないことを表しています。 このとびとびをエネルギー準位と言い、それぞれのエネルギー準位で電子が存在しうる場所を、原子軌道(AO)と言います。

ふたつの水素原子が結合すると(共有結合)、水素分子となります。原子軌道とは、別の軌道が新たに生まれます。その軌道を分子軌道(MO)と言います。 たとえば、s軌道から生まれた分子軌道はσ軌道と言い、p軌道から生まれた分子軌道はπ軌道と言います。

たくさんのナトリウム原子が結合すると( 金属結合)、ナトリウム金属(固体結晶)となります。 原子軌道とは、別に生まれた軌道は、たくさんあり、それらを総称してバンド(帯)と呼びます。 固体全体につながっているバンドにも電子が存在し、それらを自由電子と言います。

たくさんのナトリウムイオンと塩素イオンが結合すると( イオン結合)、塩化ナトリウム(固体結晶)となります。 原子軌道とは、別に生まれた軌道は、たくさんあり、それらを総称してバンド(帯)と呼びます。 固体全体につながっているバンドには電子がは存在しません。 電子が存在するバンドと固体全体につながっているバンドのエネルギーの差をバンドギャップと言います。

234 共有結合の黒鉛が電気を流す理由を考えよう 184 量子化学計算ソフトを使って酸化還元電位を議論してみよう

参考文献


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