粒子、粉体、粒体の直径 Φ 〔m〕。粒径が小さいほど比表面積 S 〔m2/kg〕が大きくなる傾向があります。
比表面積 S 〔m2/kg〕=(6÷粒径 r 〔m〕×密度 d 〔kg/m³〕)
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物理は自然を測る学問。物理を使えば、 いつでも、 どこでも、みんな同じように測れます。 その基本となるのが 量と 単位で、その比を数で表します。 量にならない 性状 も、序列で表すことができます。
物理量は単位の倍数であり、数値と 単位の積として表されます。
量と 量との関係は、 式で表すことができ、 数式で示されます。 単位が変わっても 量は変わりません。 自然科学では数式に 単位をつけません。 そのような数式では、数式の記号がそのまま物理量の量を表す方程式を量方程式と言います。
逆に数式の記号が数値を表す方程式を数値方程式と言います。 数値方程式では、記号の単位を示す必要があります。
物理量 | 記号 | 数値 | 単位 | |
---|---|---|---|---|
真空の透磁率 | permeability of vacuum | μ 0 | 4π ×10-2 | NA-2 |
真空中の光速度 | speed of light in vacuum | c , c 0 | 299792458 | ms-1 |
真空の誘電率 | permittivity of vacuum | ε = 1/ μ 0 c 2 | 8.854187817...×10-12 | Fm-1 |
電気素量 | elementary charge | e | 1.602176634×10-19 | C |
プランク定数 | Planck constant | h | 6.62607015×10-34 | J·s |
ボルツマン定数 | Boltzmann constant | kB | 1.380649×10-23 | J·K−1 |
アボガドロ定数 | Avogadro constant | NA | 6.02214086×1023 | mol−1 |
量を単位と数の積であらわすことができたらラッキーです。 客観的な数を誰でも測定できるからです。 数を数字(文字)で表記したものが数値です。 数値は測定誤差ばかりでなく丸め誤差も含まれます。
だから0.1と表現されれば、 誰でも客観的な手段で、有効数字小数点以下1桁まで測定できることを意味します。
では、単位と数値を持たなければ量的な議論ができないのかと言えばそんなことはありません。
たとえば「イオン化傾向」というのがあります。 酸化還元電位ととても関係がありまが同じではありません。 酸化還元電位は単位と数の積で表現できます。 でもイオン化傾向、それぞれに数はありません。
でもイオン化傾向が主観的なのかといえば、そうではなくかなり客観的なものです。 数がわかっていなくても順位がわかっているという場合もあるのです。 こういう特性を序列と読んだりします。 イオン化傾向 や摩擦帯電列は序列なのです。 余談ですが、序列も最尤推定可能で、スピアマンの順位相関分析が有名です。
単位までとはいかなくても、その量の意味を表現することを次元と言います。 イオン化傾向と 酸化還元電位は同じ意味ではありませんが、 イオン化傾向の序列になっている次元と酸化還元電位の単位の次元が同じということはできそうです。
議論の途中で次元を意識することは、考察の助けになります。 そんなわけで仮に単位を定めてみることはとても大切です。
<!-- 物理量(粒径) -->
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Quantity/@Quantity.asp?nQuantityID=239'>粒径</a><a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Quantity/@Quantity.asp?nQuantityID=239'> <var>r</var></a>〔<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Unit/@Unit.asp?nUnitID=2'>m</a>〕
<!-- 物理量(粒径) -->
<!-- 物理量(粒径) -->
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Physics/Quantity/@Quantity.asp?nQuantityID=239'>
粒径
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<!-- 物理量(粒径) -->