この講義は、 2003年より妹尾晴弥先生、、立花が担当していました。その後、立花の負担を減らすため、 仁科辰夫先生がご担当されていました。 仁科先生がご退職されたため、後継者不足から、再び立花が担当することになりました。 久しぶりに品質管理の講義に臨みます。 工学にはなくてはならない品質管理の考え方を、未来に向けてアレンジしなおし、よりよい講義とできればと思います。よろしくお願いいたします。
西暦 | 出来事 |
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正規分布、ド・モアブル(仏) * | |
中心極限定理、ラプラス(仏) | |
ガウス分布=正規分布、ガウス(独) | |
1924 | 管理図、シューハート(米) |
1954 | 暮らしの手帖 商品テスト を掲載 |
◇ 1960 | SQC、デミング賞 |
大量生産時代
1
)
検査 重点主義 三種の神器:電気洗濯機、電気掃除機、電気冷蔵庫 |
|
◇ 1970 | TQC |
高価耐久消費財時代
2
)
工程管理重点主義 新三種の神器:クーラー、カラーテレビ、カー( 自動車) |
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◇ 1980 | |
新製品開発重点主義 メモリ、パソコン、液晶ディスプレイ |
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◇ 1990 | ISO 9001、 ISO 14001 |
1995 | モノからサービスへ |
1999 | JABEE (教育のISO9000?) |
2003 | 物質化学工学科 JABEE 認定 |
2008? | 物質化学工学科 JABEE 解消 |
2018 |
JIS法改正
「日本工業規格(JIS)」 を「日本産業規格(JIS)」に。 標準化の対象であった鉱工業に、 データ 、サービス、経営管理等を追加。 |
部門記号 | 説明 |
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A.土木及び建築 | 一般・構造/試験・検査・測量/設計・計画/設備・建具/材料・部品/施工/施工機械器具 |
B.(一般機械) | 機械基本製図 /機械部品類/FA共通/工具・ジグ類/工作用機械/光学機械・精密機械 |
C.(電子機器及び電気機械) | 測定・試験用機器用具/材料/電線・ケーブル・電路用品/電気機械器具/通信機器・電子機器・部品/電球・照明器具・配線器具・電池/家電製品 |
◇ D.( 自動車) | 試験・検査方法/共通部品/エンジン/シャシ・車体/電気装置・計器/建設車両・産業車両/修理・調整・試験・検査器具/自転車 |
◇ G.( 鉄鋼) | 分析/原材料/鋼材/鋳鉄・銑鉄 |
H.( 非鉄金属) | 分析方法/原材料/伸銅品/その他伸展材/鋳物/機能性材料/加工方法・器具 |
◇ K.(化学) | 化学分析・環境分析/工業薬品/石油・コークス・タール製品/脂肪酸・油脂製品・バイオ /染料原料・中間物・染料・火薬/顔料・塗料/ゴム/皮革/プラスチック/写真材料・薬品・測定方法/試薬 |
◇ L.( 繊維)) | 試験・検査/糸/織物/繊維製品/繊維加工機器 |
P.(パルプ及び紙) | パルプ/紙/紙工品/試験・測定 |
Q.(管理システム) | 標準物質/管理システム等 |
R.( 窯業) | 陶磁器/耐火物・断熱材/ガラス・ガラス繊維/ほうろう/セメント/研磨材・特殊窯業製品/炭素製品/窯業用特殊機器 |
Z | 物流機器/包装材料・容器・包装方法/共通的試験方法/溶接/放射線/マイクログラフィックス/基本/環境・資源循環/工場管理・ 品質管理 / 単位 |
標準化の対象にデータ、サービス、経営管理等を追加し、「日本工業規格(JIS)」 を「日本産業規格(JIS)」に、法律名を「産業標準化法」に改めました。
大分類 | 業種 | |||
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製造業関係 | 電気機器製造業 プラスチック製品製造業 パン製造業 軽金属製品製造業 鍛造業 金属プレス加工業 石油精製業 ねじ製造業 鋳造業 | |||
運輸業関係 | マテリアル・ハンドリング業 | |||
サービス業 | 外食産業 | |||
そのほか | 印刷業 |
製造業の業種では、品質管理の知識や能力が求められることが多い。 ファインセラミック業などの材料製造よりも、カタチがある製品製造の方が、品質管理の知識や能力を求められる傾向がある。 マテリアル・ハンドリング業や外食産業など、製造業以外の業種でも、品質管理の知識や能力を求められることがある。
特に、統計的品質管理、 QC7つ道具、ISO9000、製造物責任(PL)法などの知識は、どの業種でも求められる。