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あらゆる近代技術は危険なものを安全に使いこなす知恵だといいかえてもよい。それゆえ、技術者には専門的な能力に加え、高い倫理性が要求される。では技術者の倫理にゆだねられているものとはな何なのか~技術者の倫理が問われるのはどのような場合なのか~技術者が専門的な職務を遂行する上で、倫理的な葛藤に遭遇した場合、どのように対処すればよいのか~近代技術の発展の歴史を踏まえて、さまざまな事例を通して議論する。 技術者として20年、30年と仕事をしていれば、否応なしにさまざまな倫理的な葛藤を経験するだろう。そのようなとき適切な行動をとるための指針を得ることをねらいとする。
とくに科学技術を担う技術者は、環境、エネルギー、人口などにかかわる課題を 地球規模でとらえるとともに、現代社会では、人々の生活の中で 科学技術への依存度が高まっており、そこにかかわる技術者には、 高い倫理観が求められている。
技術者に求められる倫理とは、一人の技術者として社会に貢献する姿勢や 社会の一員として責任ある行動をとるとともに、誠実にものごとに対処できる態度を身につけていることである。
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| 技術者倫理と技術倫理が問われる場合。 | 代表的事例 | |
|---|---|---|
| 技術者倫理 | 技術者 個人の判断が問われる場合。 | |
| 1. | 故意に危害を加えようとして技術を行使した場合 | オウム真理教サリン事件 |
| 2. | 危害がおよぶのを知りながら、あえて技術を行使した場合 | フォード・ピント事件、 耐震強度偽装事件 |
| 3. | 危険がある事実をかくして、危害をおよぼした場合 | 三菱自動車欠陥車隠し |
| 4. | 危険があるとの 情報を得ながら、無視して技術を行使し、危害を及ぼした場合 | サリドマイド事件、薬害エイズ事件、 チャレンジャー事故 4 ) |
| 5. | 危険がおよんでいるとの指摘を受けながら、対策を怠り、被害が拡大した場合 | 水俣病 アスベスト、カネボウ化粧品による白斑発症事件 |
| 6. | 危害がおよんでいるとの訴えを、官憲の力に頼って抑え込もうとした場合 | 足尾銅山鉱毒事件 |
| 7. | 十分な注意を怠ったため、危害をおよぼした場合 | 森永ヒ素ミルク事件、カネミ油症事件、 雪印乳業食中毒事件 |
| 7. | 消費者に対し重文な警告ができていなかったため、危害を及ぼした場合 | 家庭用カビ取り剤|
| 9. | 必要な 安全対策をとらずに技術を行使し、危害を及ぼした場合 | インド・ボパール殺虫剤事故 5 ) 、 エクスポランド・ジェットコースター事故 福島第一原子力発電所事故 6 ) |
| 11. | 不適切な技術を行使したために危害を及ぼした場合。 | 核燃料工場臨界事故 |
| 12. | 危害を及ぼすことはなかったかが、法令違反を隠したことが明らかになった場合 | 原子炉 トラブル隠し |
| 14. | 社会に問うことなく、危険が予想される技術を行使して、危害を及ぼした場合 | ファイル交換ソフト「ウィニー」事件 |
| 16. | 他人の知的財産権を侵害して、技術を行使した場合 | |
| 技術倫理 | 技術者 個人の判断で対応できない場合。 | |
| 22. | 成熟した技術が危害をおよぼし続けているにもかかわらず、熱狂的に受け入れられている場合 | 自動車、 旅客機 7 ) |
| 23. | 効果と危険の調和が問題になり続けている場合 | 医薬 8 ) 、 農薬 |
| 24. | 大きな危害をもたらすと喧伝されたが、それほど深刻な問題ではないと明らかになった場合 | 水銀法食塩電解、焼却炉ダイオキシン、内分泌かく乱物質 |
| 25. | リスクの評価の誤りが重大な事故をもたらした場合 | 原子力発電 |
| 26. | 社会的な合意が不十分なまま、技術が行使されるのではないかとの危惧がもたれている場合 | 遺伝子操作技術、 クローン技術 |
| 27. | 人類の 活動 が拡大しすぎたために、技術が危機をもたらしている場合。 | 地球温暖化 9 ) 資源の枯渇、森林減少、ヒートアイランド現象 |
| 28. | 非人道的軍事目的に技術が行使される場合 | 核兵器、 生物化学兵器、対人地雷 |
| 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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