とくに科学技術を担う技術者は、環境、エネルギー、人口などにかかわる課題を 地球規模でとらえるとともに、現代社会では、人々の生活の中で 科学技術への依存度が高まっており、そこにかかわる技術者には、 高い倫理観が求められている。
技術者に求められる倫理とは、一人の技術者として社会に貢献する姿勢や 社会の一員として責任ある行動をとるとともに、誠実にものごとに対処できる態度を身につけていることである。
2 ) 3 )
華岡青洲について調べて、話し合ってみましょう。
毒は危険なものです。 チョウセンアサガオやトリカブトといった有毒植物を全身麻酔に使えるか調べるため、 華岡青洲は、妻と母とを使って人体実験しました。
麻酔は、人為的な薬物中毒です。 通仙散の麻酔は、スコポラミンの急性中毒 4 ) 。 しかし、華岡青洲は、通仙散の全身麻酔によって、数々の外科手術を施術しました。
通仙散の完成には、進んで自らを人体実験に捧げた妻と母がありました。 華岡青洲の愛を奪い争う二人の助成の心の葛藤も見逃せません 5 ) 。
チョウセンアサガオはゴボウと間違えやすい有毒植物です 6 ) 。
薬人を殺さず薬師人を殺す(くすりひとをころさずくすしひとをころす) という諺があります。 毒と薬は紙一重であり、人を殺すのは、医者であり、薬剤師であり、エンジニアなのです。 危険なものを安全につかいこなすことが技術というなら 7 ) 、エンジニアには毒を薬として使う知識が必須です。 無知ほど危険なことはありません。
平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、学期末に WebClass の 成績評価申請書 に申告していただき集計します。
授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みます。 WebClass への提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。
WebClass への平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、 成績評価申請書 に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。
成績評価申請書 では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClass に提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 9 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。
2024年1月21日 松木健三名誉教授がご逝去されました。