✍ もし品質管理部門がなかったら?

具体的な工業製品とメーカーをひとつ選び、もし品質管理部門がなかったらどうなるか考えてみよう

具体的なメーカーを選んだら、そのメーカーの組織図を調べてみましょう。 品質管理部門の有無、ガバナンスを確かめましょう。

その上で、もし、メーカーにに品質管理部門がなかったらどうなるか話し合ってみましょう。


テーマ設定例

具体的な工業製品としてサプリメント食品を選び、 具体的なメーカーとして小林製薬を選びました。

小林製薬 では、 製造本部の下に、開発・調達統括部があり、そのまた下に、 品質マネジメント部があって、そこが品質管理をしていたものと想像されます。 また、会社直轄の信頼性保証本部があって、そこで品質保証をしていたものと想像されます。

求人では、 品質マネジメント職 というのがあって、 QC検定2級以上とありました。

もし、品質管理部門が正しく機能していれば、サプリメント食品コレステヘルプの 健康被害が未然に防げたかもしれません。

品質管理は、消費者の安心安全を守る最後の砦であり、 品質管理なくして、大量生産を前提とする産業は成立しないと思い割れます。


  1 検査の区分
種類 分野 調理との対比 学校との対比
受入検査 素材の厳選 入学試験( アドミッションポリシー
工程間検査 調理中の味見 ( カリキュラム・ポリシー)
完成品検査 盛りつけなど外見 卒業研究発表会、公聴会
出荷検査 ( ディプロマ・ポリシー)
1 )

PDCA のチェック(C)


大学におけるFDと品質管理

研究とは、そもそも自然界や社会の現象を理解しようと仮説を立て、実験や観察を傘ね、その結果を評価して仮説に修正をくわえていく、 まさに PDCAサイクルそのものだといえます。

……授業内容を改善することは学生におもねることではありません。……

2 )

ヒューマンエラー

  2 ヒューマンエラー
大分類 小分類 説明
認知ミス 無知・無理解/誤認識 初心者に多い。 電磁気、放射能、ウイルス、二酸化炭素などのように、直接認知できないものは、 知識、感知スキル、想像力が要求されます。
事故例8(基本操作)

分液ロートを用いて抽出を行おうとしたが、ガス抜きをしなかったため、コックを開けたとたん内容物 が噴出し、近くにいた人にかかった。

pythonのライブラリよるstdevの意味の違いを取り違えた。
高電圧に気づかず感電した 。 3 )
判断ミス 未熟 初心者に多い
行動ミス スリップ/故意/できない ベテランにおおい。 マンネリ化 思い込み 注目するべき成分だけに注目し、想定外の異物の混入に気づかなかった
*

無知・・・まさかこんなことになるなんて・・・

未熟・・・こんなつもりじゃなかったんだけど・・・

慣れ・・・いつも通りにやったのに・・・



ワークショップについて

ワークショップを楽しみましょう 4 ) 。 グループ人数は、5〜6名とします。 7名を超えないようにしてください。

初対面の場合は、自己紹介をしましょう。 雑談をして、アイスブレイクしましょう。

リーダー(司会進行)を決めてください。 そのほかのメンバーの 役割(記録係、資料作成係、プレゼンター( 登壇者))を決めてください。

グループ名を決めてください。

記録係は、試験答案用紙表面の最上部に、授業科目名、グループ名を記入してください。 メンバーは、記録係に従い、学籍番号、氏名、役割を直筆署名してください。 その際、 筆頭著者を登壇者の氏名の前に〇をつけてください。

討論を開始したら、記録係は討論の内容を裏面に記録してください。

討論がまとまったら、資料作成係は、試験答案用紙表面グラフィカルアブストラクト に表現してください。

グラフィカルアブストラクトを撮影し、WebClassにアップロードしておくと復習に便利です。

登壇者は、プレゼンテーションのイメージをしましょう 5 ) メラビアンの法則を意識して、 非言語表現も工夫しましょう 6 )

グループ名が指名された後で、じゃんけんなどで登壇者を決めるのは、授業進行の妨げとなりますので、 必ず、討論前に 登壇者を決めてください。

記名だけして、討論に参加しない場合、不正行為として扱うことがありますので、必ず討論に参加してください。 自分から参加できなそうな人には、積極的に声がけをお願いします。 期末の成績評価申請時に、グループ名やメンバー、討論の内容を思い出せるよう、答案用紙を撮影することを推奨します。

ランダムにグループを指名し、壇上で、 プレゼンテーションしてもらいます 7 ) 。 質疑応答の際も、グループを指名しますので、指名されたグループのプレゼンターが質問、コメント、アドバイスをしてください。 ディベートとしての反対意見は、大歓迎です。

資料作成係は、討論の内容をポスターとして、試験答案用紙の裏面にまとめてください。 資料作成係に従って、他のメンバーが代筆してもかまいません。

*


✍ 平常演習

平常演習の配点と取り扱いについて

平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、期末にWebClassの成績評価申請書に申告していただき集計します。

授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みますので、 WebClassへの提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。

WebClassへの平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、成績評価申請書に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。

成績評価申請書では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClassに提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 8 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。


単位について

授業はお互いの信用で成立します。

単位とは学習量のことをいいます。 授業科目では、2単位で30~60時間です。

学習量を信用することを、単位認定といいます。 この授業では、試験による単位認定は行わらず、平常と報告書で単位認定します。

授業時間中の内職等は、学習量に含まれません。 不正行為です。 内部告発があった場合は、対応しますが、できるだけ自浄作用に期待しまう。 内部告発は最後の手段としてください。 内部告発があっても、一方的に不正扱いとはしません。事情をヒアリングした上で、適切に対応します。

課外報告書で40点の挽回ができます。 他の授業の報告書で忙しいときは、授業時間に内職をして不正扱いになるより、欠席してください。

何らかの事情で救済措置が必要な場合、補講期間に対応します。 救済措置での対応は原則60点です。

公欠は公認欠席の略で、欠席です。

授業時間内に意見発表を求めます。 「わかりません」に類する意見発表をした場合、授業不参加とみなすことがありますので、 必ず自分の意見を発表してください。

意見発表をしない場合や内職をしている場合は、授業不参で履修取り消しを求めることがあります。 そのような目論見がある場合は、最初から履修しないようお願いします。


参考文献