
◇ 実験方法
◇ 実験方法
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◇
緒言(Introduction)
- 背景(Background)
- 目的(Aim)
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◇
実験方法
(Experimental)
- 準備(Preperation)
- 評価(Evaluation)
- ◇ 結果と考察 (Result and Discussion)
- ◇ 結論(Conclusion)
- 資料(図表)
- 参考文献 (References) 1 ) 2 )
木構造 といいます。
章、節、項、目…………能動的な作業によって データを作り出していく方法論と言えるでしょう。 自然科学や社会科学的分野、さらに人文科学でも 社会学・社会心理学・文化人類学・民俗学・考古学などの分野で盛んに用いられる手法です。 これらはかなり厳密な手順をふんでいかなければならいので……
- 実験
- フィールドワーク(野外調査・巡検)
- アンケート
- インタビュー・聞き書き
方法 | 説明 | 例 |
---|---|---|
観察 | 天体のように規模が大きすぎる場合や、人体のように倫理上の問題がある場合などは、積極的なアプローチを避け、あるがままを客観的にみて データとする。 | |
定性観察 | 同じかどうかを判断する(同定)。 注目する尺度で序列をつけ、データとする。 | 比色分析、帯電序列、層別 |
定量観察 | 物理量と単位となる 基準を 数値で表現する(計測、測定)。 数値 データとする。 | ノギスで長さを測定する。 |
巡検 | 現地に趣きあるがままを観察する。 地学、生物の分野で、対象を実験室に持ち込めないときに使う手法。 | 火山に赴き地層や地質を観察する。 山や野を歩き毒草の分布を調査する。 |
実験 | 主に実験室内で条件を設定して、現象を観察し、仮説を検証する。 物理、化学の分野で、対象を実験室内に構築して検証する手法。 | |
対照実験 | コントロールを設定して、現象を観察し、効果の有無を判定する。 | |
実験は、Experimentalが普通で、methodは、使いません。
Experimentalは、「したこと」なので、過去形で書きます。methodは、「すること」なので現在形で書きます。 論文の章立ての実験方法は、「したこと」なので、過去形で書きますね。
粘土分散液として,スチーブンサイト/2wt%水分散液を使用した.粘土分散液に,硫酸を滴下し,pHが7付近に調製し,中性粘土分散液(7.4 mS/cm)とした.導電率を同じにした0.8wt%アジピン酸アンモニウム水溶液(0.8wt%AA水溶液,7.4 mS/cm)を調製した.作用極には,4Nのアルミニウム箔を旗形に切り出した電極面積1 cm2(片面10×5 mm)の旗形電極を使用した.対極に,SUS容器(コヒーミルクピッチャー,内径30 mm)を用いて,1 mA/cm²の電流密度で,10 Vまで化成処理をした.電流を印加した後に,クロノポテンショグラムを作成し,低圧用化成箔の静電容量試験法に従って,静電容量Cを測定した3).その後,15wt%AA水溶液中で,電圧上昇速度dV/dtを求めた.再度,化成処理をして,電圧上昇速度dV/dtと化成開始電圧を求めた.低圧用化成箔の皮膜耐電圧試験法に従って,皮膜耐電圧Vfを測定し,試験中の気体の発生や火花の様子を観察した3). SFJ2021A_03_abst_draft.asp
方法と結果の係り受け
誤った係り受け
◇ 実験方法
電流密度 1mA/cm2でアノード酸化をおこなった。
◇ 結果と考察
電位上昇速度は,粘土分散液中では0.1V/s,0.8wt%AA中では,0.3V/sであった.
これは、係り受けができていません。
正しい係り受け1
◇ 実験方法
電流密度 1mA/cm2でアノード電流を通電し、時間とともに電位を記録し、 電位変化を電流変化で割って、電位上昇速度を求めた。
◇ 結果と考察
電位上昇速度は,粘土分散液中では0.1V/s,0.8wt%AA中では,0.3V/sであった.
正しい係り受け2
◇ 実験方法
電流密度 1mA/cm2でアノード酸化をおこなった。
◇ 結果と考察
アルミニウムの表面が白っぽくなり、酸化皮膜が生成していることが見て取れた。
と書いて係り受けが完成です。
足らずの記述
原文
セルの通電にはガルバノスタット(HA151,北斗電工製)を使った.3.1.2クロノポテンショグラムと顕微鏡観察結果の電流制御は最初電流密度 +100µA/cm2でアノード電流を通電した.330秒経過後,カソード反転し,電流密度-100µA/cm2でカソード電流を通電した.さらに240秒経過後,再アノード反転し,電流密度+100µA/cm2で再びアノード電流を通電した.
その後のクロノポテンショメトリーの電流制御は統一し以下の条件で実験を行った.最初電流密度+100µA/cm2 でアノード電流を通電した.300秒経過後,カソード反転し,電流密度-100µA/cm2 でカソード電流を通電した.さらに300秒経過後,再アノード反転し,電流密度+100µA/cm2 で再びアノード電流を通電した.
はるか、修士論文2022 4 )
クロノポテンショメトリーと書いておきながら、時間と電位の測定方法が書いていません。 また予備実験と研究論文の実験方法がごっちゃになっています。 精度や繰り返し回数についても言及されていません。
修正を試みた文
セルの通電はガルバノスタット(HA151,北斗電工製)で制御し、参照極に対する作用極の電位を測定した。時間は、ストップウォッチ?(型番?、メーカー?)で測定した。 作用極近傍の液温を、___で測定した。 通電開始時を時刻0とし、アノード通電から開始し、300秒ごとに作用極をアノードとカソードに切り替えた。見かけの電流密度が100µA/cm2となるように、__Aの電流を通電した。セルは_個準備し、平均?のクロノポテンショグラムを求めた。
- 1. 千葉大学アカデミック・リンク・センター,文献を引用する
- 2. ,参考文献の役割と書き方
- 3. 山形大学基盤教育院,なせば成る!,山形大学出版会,5. 調査・情報収集の方法, p.64(2010)
- 4. はるか、修士論文2022