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令和6年11月21日 (木)

要旨の書き方

卒業研究 📖 目次 💬 Web Class Syllabus 54299 Files 2024研究計画 通年・金曜日 👀 テーマ 3-3301へ入室
山形大学  工学部  化学・バイオ工学科  🔋 C1 伊藤 智博 📛 立花和宏

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要旨(アブストラクト)は著作物です。 要約(サマリー)とは違います。 要旨には、著作者の論文や講演の思想や感情が創作的に表現されている必要があります。

  1 要旨(アブストラクト)の種類
種類
グラフィカルアブストラクト 1 ) 2 ) 論文の主要な研究結果を一つの にまとめたものです 3 )
論文要旨 200~400字程度の、論文の要旨です。 論文の冒頭部分につけられます。邦文でも英文併記を求められることが多いです。
講演要旨 200~400字程度の、 講演 の要旨です。講演申込時に、題目や著者といっしょに書きます。
抄録 原文のから200~400字程度を抜粋したものです。
予稿 4 ) 講演 の要旨です。A4判程度、図版を含めることが多いです。 要旨集として、出版する場合、校正があることもあります。
要点 段落から中心文(キーセンテンス、重要文)を抜き出したもの。 5 )
要約(サマリー) 要点を短くしたもの。

A4版 1枚などが多いです。 冒頭に、題目、 著者、キーワードなどを置きます。 本文は、 緒言、方法、結果、結言などの順で書きます。


A4レイアウト

  1 A4レイアウト
縦横比(アスペクト)は、 白銀比です。 幅210mm(8.2インチ)
高さ297mm(11.6インチ)
余白7mm〜15mm 有効幅180mm(7インチ) 10 ポイント アスペクト

外形線は、2pt(0.7mm)、 その他の線は、1pt(0.4mm)ぐらいが適当でしょう。

SVGでは、 viewBoxで、幅と高さを指定します。座標系なので数値は相対単位です。 A4版を想定するなら、210mm、297mmを単位なしで指定し、要素はmmで表現するがいいでしょう。 絶対指定のwidthとheightは指定せず、figureのstyleで指定すると レスポンシブでも表示しやすいです。

<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.1" viewBox="0, 0, 210, 297">
<!--viewBoxは単位指定なし-->
<!--!widthとheightは指定せず親要素のstyleで-->
</svg>

python で、 matplotlib .pyplotでは、図のサイズやアスペクト比は、 インチで指定します。 * 1インチは72ptです。 *

plt.rcParams['lines.linewidth'] = 1.5 #ポイント
plt.rcParams['font.size'] = 10 #ポイント
plt.rcParams['figure.figsize'] = [15, 10]
#fig, axes = plt.subplots(figsize=(7,4)) #プロットエリアをインチで指定(全幅)
#fig, axes = plt.figure(dpi=100, figsize=(4,3)) #dpiをインチで指定

図面の線

  2 図面の線
線の種類 用途
太い実線 外形線
細い実線 寸法線、引出線、 ハッチング
細い破線 かくれ線
細い一点鎖線 中心線、基準線
細い二点鎖線 想像線

製図(drawing)は工学部の基本。 外形線は太く0.7mm≒2pt以上で書きます(1.5ptぐらい)。 あいまいな線は描いてはいけません。 ほかの線は、0.5ptぐらいです。 Z8317-1:2008 によると矢印の末端記号は30°塗りつぶし矢,30°白抜き矢,30° 開き矢,90°開き矢,斜線(45°傾斜)と規定されており, 寸法数字の記述スペースから90°開き矢に近似される矢印記号に修正をしました. また,寸法数字ですが,最近の機械製図の教科書 6 ) や Z8317-1:2008 の例をみると,寸法数字はローマン体なので,イタリック体斜体)からローマン体(立体) に修正しています.直径記号φは斜体のようです. html で描くときには svgなどのベクター形式を使います。 (工業技術基礎)

論文や 講演に要旨をつけます。 ポスター

題目(タイトル) 著者、所属を明記します。


季節 イベント
👨‍🏫 👨‍🏫 前期 第1ターム(4/10頃から 🔷 6/10ごろ) 研究計画書
🔷 5月 🔷 講演申込 表面技術講演申込
👨‍🏫
👨‍🏫 芒種
第2ターム( 🔷 6/10頃から 8/2ごろ) ✅ 表面技術【〆切】 講演申込
👨‍🏫 7月 表面技術【〆切】 要旨
👨‍🏫 👨‍🏫 8月
👨‍🏫立秋
講演申込 電池討論会 大学院入試
👨‍🏫 9月 👨‍🏫 表面技術講演大会
👨‍🏫 10月 後期 👀 論文題目提出 (B4) 👨‍🏫 中間発表 (B4)
👨‍🏫 👨‍🏫 11月 👨‍🏫 219 電池討論会
🔷 12月 🔷 講演申込 中間発表(M1) 論文題目提出 (M2) 支部講演会
🔷 冬至 🔷 小寒
🔷 1月 共通テスト
👨‍🏫 🔷 2月 🔷 立春 講演要旨 🔷 卒業論文 提出、 🔷 卒業研究発表会、 修士論文 提出、 公聴会
🔷 3月 🔷 春分 卒業式 電気化学会

セル通電に伴う粘土/水分散液による電極冷却

(山形大学1,クニミネ工業株式会社2*)○立花 和宏1,伊藤 智博1,田邉 悠1,仁科 辰夫1,後藤 佑太2*,篠木 進2* Electrode cooling phenomenon of clay/water dispersion caused by cell polarization Kazuhiro Tachibana1, Tomohiro Ito1 , Tatsuo Nishina1, Haruka Tanabe1, Yuta Goto2*, Susumu Shinoki2* 1Yamagata University,4-3-16, Jonan, Yonezawa City, Yamagata Prefecture 992-8510 2*KUNIMINE INDUSTRIES CO., LTD, 23-5 Kuidesaku, Joban-Shimofunao-machi, Iwaki-shi, Fukushima, 972-8312

A cooling phenomenon of the electrode was observed by energizing a cell assembled with the clay/water dispersion. This is because there is no correlation between the structural orientation of the clay particles and the electrical orientation. It is considered to be a phenomenon peculiar to clay/water dispersion.

1.緒言

 柔粘性結晶が熱量効果を利用した環境に優しい固体冷媒として注目されている1)。柔粘性結晶と同様に固体と液体の中間状態として液晶が知られており、粘土/水分散液は、粘土の持つ形状異方性から液晶ゲルとしてふるまう2)。また粘土/水分散液は、電界の印加によって電気的な配向状態が変化し、電気エネルギーを蓄えると考えられる3) 。この粘土/水分散液の電気的な配向状態を調べていくうちに偶然、粘土/水分散液による電極の冷却現象を見出した。そこで、粘土/水分散液について電界印加による液晶相の変化と熱量効果の可能性ついて調べることを目的とした。

                        

2.実験方法

                         粘土/水分散液としてスチーブンサイト2wt%/水分散液を調整し、電極を浸漬し、セルを組み立てた。セルに通電しながら、赤外線サーモグラフィ(FLIR,FLIR 5i)と熱電対で温度分布を測定した。また電極近傍とバルクの電位分布を測定した。加えて粘土/水分散液の導電率を導電率計(HORIBA, EC-33)で測定した。インピーダンスをLCRメーター(HIOKI, 3522-50)で測定した。 粘土/水分散液の相変化について、動的粘弾性の温度依存性をレオメータ(Thermo Scientific 社製, HAAKE MARSⅢ type066-1322)で測定した。また偏光観察法で等方相に至るまでの配向状態を調べた。            

3.結果と考察

             Fig.1に通電後のセルの温度分布を示す。アノード近傍とカソード近傍の粘土/水分散液の温度が31.5℃から30.8℃まで下がった。 温度の低下に伴い電極近傍の粘土/水分散液がゲル化した。このような電極近傍での粘土/水分散液の冷却現象は交流の印加によっても観察された。 スチーブンサイト2wt%/水分散液の導電率は2.5mS/cmであった。バルクでは導電率から予見される電位勾配であったが、電極近傍では、粘土/水分散液のゲル化が起き、電位勾配が大きくなった。この現象はアノードの方が顕著であった。 Fig.2に温度を変化させたときの動的粘弾性のtanδと偏光観察法による振ったときの旋光のしやすさを示す。60℃付近で粘土/水分散液の液晶ゲルとしての相変化が見られた。 温度変化と体積、比熱から計算した電極近傍でゲル化した粘土/分散液のエントロピー増加は4.6mJ/Kであった。 平面構造をとる粘土粒子の立体異方性と、層間カチオンと粘土ナノシートの永久電荷による双極子異方性とに相関はない。従って、電界の印加によって双極子が配向すると、粘土粒子の配向がかえって乱れてしまうためエントロピーが増加し、吸熱すると考えている。冷却現象は他の粘土鉱物でも見られており、電池における電極冷却への応用も考えられる。            

参考文献

1)  J-PARCセンター.https://www.jaea.go.jp/02/press2018/p19032902/ .2018.(参照2020) 2)  中戸晃之. 粘土科学. 第59巻第2号pp.45-51.2020. 3)  田邉 悠, 西 成実, 石山 祐貴, 伊藤 智博, 立花 和宏, 仁科 辰夫.2019年電気化学秋季大会予稿集[1G01]. 山梨大学甲府キャンパス2019.

研究計画ガントチャート

" 4 " 5 " 6 " 7 " 8 " 9 " 10 " 11 " 12 " 1 " 2 " 3 前期 後期 仮配属 研究計画 題目 表面入会 秋季学会申込 表面要旨 👨‍🏫夏季休暇 科研費 大学院入試 講演大会 中間発表 (B4) 中間発表(M1) 春季学会申込 👨‍🏫冬季休暇 公聴会(M2) 卒研発表(B4) 春季学会 卒業式
  2 ガントチャートの例

前期終了まとめ


夏休みに向けて -現物確認と5S-

絵コンテの例


参考文献


  1. 安全第一
  2. 5Sと赤札作戦
  3. 月例報告書
  4. 学会発表や論文投稿を計画しよう
  5. 高校の積み残しは卒業
  6. 学会発表、申し込み完了
  7. 書く、話す
  8. 授業の復習も終わり
  9. 緒言の書きかた
  10. ストーリーの構成
  11. 学会発表
  12. ポスター
  13. スライドと台本の作成
  14. 要旨の作成
  15. 前期終了まとめ
  16. 中間発表リハーサル(初回)
  17. 研究計画書(科研費申請書)
  18. 中間発表リハーサル(2回目)
  19. 10月月例報告書
  20. 中間発表リハーサル(3回目)
  21. 卒業研究中間発表
  22. 論文の下書きをはじめよう-章立て-
  23. 論文の下書きをはじめよう-題目-
  24. 論文の下書きをはじめよう-結論と要旨-
  25. 論文の下書きをはじめよう-結果と考察-
  26. 論文の下書きをはじめよう(冬休みの前に)-実験方法-
  27. 卒業論文題目の確定
  28. 論文から要旨とプレゼンを作ろう
  29. 最終月例報告書(卒業論文)
  30. 発表会(最終試験)


QRコード
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名称: 教育用公開ウェブサービス
URL: 🔗 https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/
管理運用 山形大学 学術情報基盤センター

2024年1月21日 松木健三名誉教授がご逝去されました。

名称:C1ラボラトリー
URL:🔗 https://c1.yz.yamagata-u.ac.jp/
管理運用
山形大学 工学部 化学・バイオ工学科 応用化学・化学工学コース
C1ラボラトリー ( 伊藤智博立花和宏 ) @ 米沢

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