論文は、 ◇ 緒言 、 ◇ 実験方法 、 ◇ 結果と考察 の順に書き進めます。
実験は、Experimentalが普通で、methodは、使いません。
Experimentalは、「したこと」なので、過去形で書きます。methodは、「すること」なので現在形で書きます。 論文の章立ての実験方法は、「したこと」なので、過去形で書きますね。
実験方法は、過去形で書きます。具体的に正確に書きます。約や適量などの読者が再現できないあいまいな書き方は避けます。
準備するものを書きます。材料や部品を表にするとよいでしょう。ガラス器具・工具といった消耗品も表にするとよいでしょう。自作の材料以外は、入手先やメーカー名を書きます。
作成方法はフローチャートなどを利用するとよいでしょう。
評価や測定の方法を書きます。自作の装置以外は、入手先やメーカー名を書きます。
実験終了後の廃棄方法についても書きましょう。
材料と 器具 | |
---|---|
Au線(0.3mm)、30mm、田中金属 | 型番、入手先 |
正極材料 | たとえば LiFePO4 型番、入手先は正極材料による |
ハンマー あってる? | 型番、入手先 |
ニッパー | 型番、入手先 |
圧着端子 | 型番、入手先 |
圧着端子工具 | 型番、入手先 |
項目 | |
---|---|
ビーカー | 型番、入手先、田中金属直接? |
作用極 | 打ち込み電極 |
参照極 | 銀塩化銀電極 |
対極 | SUS? ほんま |
電解液 | 0.5M硫酸リチウム水溶液? |
蓑虫コード | 型番、入手先 |
誤った係り受け
◇ 実験方法
電流密度 1mA/cm2でアノード酸化をおこなった。
◇ 結果と考察
電位上昇速度は,粘土分散液中では0.1V/s,0.8wt%AA中では,0.3V/sであった.
これは、係り受けができていません。
正しい係り受け1
◇ 実験方法
電流密度 1mA/cm2でアノード電流を通電し、時間とともに電位を記録し、 電位変化を電流変化で割って、電位上昇速度を求めた。
◇ 結果と考察
電位上昇速度は,粘土分散液中では0.1V/s,0.8wt%AA中では,0.3V/sであった.
正しい係り受け2
◇ 実験方法
電流密度 1mA/cm2でアノード酸化をおこなった。
◇ 結果と考察
アルミニウムの表面が白っぽくなり、酸化皮膜が生成していることが見て取れた。
と書いて係り受けが完成です。
原文
セルの通電にはガルバノスタット(HA151,北斗電工製)を使った.3.1.2クロノポテンショグラムと顕微鏡観察結果の電流制御は最初電流密度 +100µA/cm2でアノード電流を通電した.330秒経過後,カソード反転し,電流密度-100µA/cm2でカソード電流を通電した.さらに240秒経過後,再アノード反転し,電流密度+100µA/cm2で再びアノード電流を通電した.
その後のクロノポテンショメトリーの電流制御は統一し以下の条件で実験を行った.最初電流密度+100µA/cm2 でアノード電流を通電した.300秒経過後,カソード反転し,電流密度-100µA/cm2 でカソード電流を通電した.さらに300秒経過後,再アノード反転し,電流密度+100µA/cm2 で再びアノード電流を通電した.
はるか、修士論文2022 1 )
クロノポテンショメトリーと書いておきながら、時間と電位の測定方法が書いていません。 また予備実験と研究論文の実験方法がごっちゃになっています。 精度や繰り返し回数についても言及されていません。
修正を試みた文
セルの通電はガルバノスタット(HA151,北斗電工製)で制御し、参照極に対する作用極の電位を測定した。時間は、ストップウォッチ?(型番?、メーカー?)で測定した。 作用極近傍の液温を、___で測定した。 通電開始時を時刻0とし、アノード通電から開始し、300秒ごとに作用極をアノードとカソードに切り替えた。見かけの電流密度が100µA/cm2となるように、__Aの電流を通電した。セルは_個準備し、平均?のクロノポテンショグラムを求めた。
准教授
伊藤智博山形大学 大学院 理工学研究科C1ラボラトリー ( 仁科・伊藤(智)研究室) 〒992-8510 山形県 米沢市 城南4丁目3-16 3号館(物質化学工学科棟) 3-3301 Tel: 0238-26-3753 URL: http://c1.yz.yamagata-u.ac.jp/ |