金属の表面についた油脂をアルカリでけん化処理するとグリセリンと脂肪酸ナトリウムができる。グリセリンは水に溶けやすいため、油脂を除去しやすい。
脱脂した電極を酸で中和して、電極表面のアルカリを除去する。使用する酸は揮発性のある硝酸を用いる。今回使用する水酸化ナトリウムと硝酸の反応式を式1に示す
HNO3+NaOH→H2O+NaNO3(式1)
電極を洗浄するため前処理用の液を調整する1)。
前処理液は小野寺2)に従い1Mの水酸化ナトリウム水溶液100ml,1Mの硝酸100mlを作成する。*2
表1に使用した試薬を示す
名前 | 数量 | ID | Cabinet ID | 備考 |
水酸化ナトリウム | 4g | 7650 | 80 | |
60% 硝酸 | 10g | 13996 | 80 | |
蒸留水 | 500ml | 14523 | 0 |
表2に使用した器具を示す
名前 | 数量 | ID | Cabinet ID | 備考 |
200mlビーカー | 2つ | 325 | ||
500mlビーカー | 1つ | 325 | ||
トレイ | 1つ | |||
薬さじ | 1つ | 325 | ||
保存容器 | 2つ | 325 | ||
保護メガネ | 2つ | 346 |
表3に使用した装置を示す
名前 | 数量 | ID | 備考 |
上皿電子天秤 | 1つ | 622 |
実験を始める前にyouzanに目的の試薬(1M 水酸化ナトリウム水溶液 ID14534,1M 硝酸水溶液 ID 14535)を登録し、ラベルを印刷した。保存する保存便に試薬ラベルを貼り付けた。 必要な実験器具および試薬をトレイの上に乗せた。
200mlビーカーを蒸留水で洗浄し、洗浄した液は500mlビーカーに入れた。200mlビーカーに少量の水を入れて上皿電子天秤に乗せた。ビーカーに水酸化ナトリウムを3.9g入れた。
(伊藤先生は天秤の上にで粒の数を数えながら、40粒±3粒の水酸化ナトリウムを直接ビーカーに入れたが、水酸化ナトリウムが零れても大丈夫なようにトレイの上で水酸化ナトリウムを入れて、都度天秤で秤量する)。
薬さじを水酸化ナトリウムが入ったビーカーの上で洗浄した。溶解熱で水温が温まるので放置しておく。
ビーカーの標線を目安にして、100mlに希釈した。
200mlのビーカーを蒸留水で洗浄し、洗浄した液は500mlビーカーに入れた。200mlビーカーに少量の水を入れて上皿電子天秤に乗せた。ビーカーに硝酸を10g入れた。
(安全に行う為、硝酸を入れる時はドラフトの中で行うこと)
ビーカーで、蒸留水で100mlに希釈した。
ラベルが貼られた保存容器を調整した各溶液で共洗いした。共洗いした洗浄液は500mlビーカーに捨てた。500mlビーカーの上で水酸化ナトリウム水溶液と硝酸を保存容器に入れた。入れた保存溶液を出荷ヤードに置く
余った硝酸溶液は水酸化ナトリウム水溶液が入った200mlビーカーに入れてから500mlビーカーに捨てた。200mlビーカーを蒸留水で3回洗浄した。洗浄した液は500mlビーカーに捨てた。500mlビーカーは大量の水道水で希釈し、大量希釈が終わったら蒸留水で洗浄した。洗浄した実験器具及び使用試薬を元に戻した。
写真を撮るの忘れてしまい、文章だけになってしまった。硝酸を取りすぎた。メスアップの意味を理解してなかった。(メスアップ・・・メスフラスコやメスシリンダーで希釈すること)
硝酸を10g取り出すところ、誤って17.3g取り出してしまった。
・蓋にラベルが貼られてないので、どの蓋が分からなくなる。
・天秤の近くに蒸留水が無かった。(現在検討中)
・QRコードだけだとラベルに貼ることができ、読み取ることもできた。