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令和6年12月22日 (日)

緒言

緒言

緒言は、冒頭(はじめに)、背景、理論、目的などで構成されます。 報告書論文、 小説、脚本、講演その他の言語の著作物では、欠かせません。


冒頭(はじめに)

どんなに優れた充電式電池も、いずれ寿命を迎える。 限りある地球の資源を使って、電池を作るなら、電池の寿命を延ばす工夫が必要だろう。

寿命を迎えた電池は、放電できなくなる。 負荷の要求に応じた電流や電圧が維持できなくなる。 内部抵抗が増大しているのだ。

内部抵抗は、活性化過電圧、拡散過電圧、抵抗過電圧からなる。 このうち抵抗過電圧は、電解液の溶液抵抗や固体粒子間の接触抵抗からなる。 固体粒子間の接触抵抗は、固体粒子の位置の変化に敏感である。 ほんのわずか、固体粒子の位置がずれただけでも、固体粒子間の接触抵抗は大きく変わる。

電池は、化学エネルギーを電気エネルギーに変える。 放電が進むにつれて、活物質が生成物に変わる。 活部室と生成物は別の物質だ。 別の物質だから、密度が違う。 しかし、物質量は変わらない。 物質量が変わらず、密度が変われば、体積が変わる。 体積が変われば、固体粒子の位置がずれる。

十年前の電池を作ろうとすれば,三十年前の先人の知恵を借りねばならず,三十年前の先人の知恵を解ろうとすれば,百年年前の先人の知恵を学ばねばならない.儚い権威や名誉にうつつを抜かし,巧言令色に踊らされ,ただ徒に時を過ごそうものなら,殆ど数知れぬまでの未知の世界を知るには程遠いと言わざるを得ない.このところ電池研究の根っことも言うべき,電気の流れ方の議論が等閑になっているように思える.願わくは, 先人の知恵たる基礎に立ち返り上辺だけに留まらない電池研究を中興していただきたいものである.

立花 和宏, 伊藤 智博, 仁科 辰夫、 「電池研究で無視され続けてきた接触抵抗や導電性高分子間の電子伝導をどう考えるか」 第196回溶融塩委員会要旨冒頭部分 2018.6.30
卒業研究 構成

背景

背景と参考文献は、対応します。

研究計画

出版物

  1 出版物
種類
非定期刊行物 図書 ・書籍 ・ 学位論文 ・抜刷り・学校教科書
定期刊行物 新聞・雑誌( 学術論文)・年鑑
そのほか 楽譜カレンダー、番組表、 地図

著作物 の著作権は、著者にあります。 しかし、著作物を出版した場合、出版物の著作財産権は、著者ではなく、出版社に帰属することが多いです。

原理・理論

E = E0 - RT nF ln K
ネルンストの式

1 )


目的

目的は、ふつうaimで、purposeは使いません。利益や効果が目的(purpose)ではなくて、仮説の検証が狙い(aim)だからです。

研究計画

背景(緒言)と参考文献の係り受け

緒言

田邉らは、 粘土分散液を使った金属表面酸化物除去と化学研磨の可能性について検討している。

参考文献

緒言

筆者 は、水分のない有機電解液でも、含フッ素複塩からフッ化物イオンが遊離すれば、 アルミニウム集電体は、不動態化すると、述べている。

参考文献

立花和宏、博士学位論文2003

題目 ( Title) *
著者 ( Author )
要旨 (Abstract)
要旨
目次
  1. 緒言 ( Introduction )
    1. 背景 ( Background )
    2. 目的(Aim)
  2. 実験方法 (Experimental)
    1. 準備(Preperation)
    2. 評価(Evaluation)
  3. 結果と考察 (Result and Discussion)
  4. 結論(Conclusion)
  5. 資料(図表
  6. 参考文献 (References) 2 ) 3 )
  1 論文講演の構成

木構造 といいます。

章、節、項、目……

修士論文審査基準

  • (1) 論文題目が適切であること。
  • (2)研究の 背景が記述され, 研究目的が明確であること。
  • (3)研究方法が記述されており,目的に沿った方法であること。
  • (4) 結果図表等を用いて適切に示されていること。
  • (5)考察が 結果に基づいて適切に導き出されていること。
  • (6)目的に対応して 結論が適切に導き出されていること。
  • (7)引用文献 が適切に用いられていること。
大学院理工学研究科(工学系)学位論文審査基準博士前期課程

論文は、 緒言 実験方法 結果と考察 参考文献 ストーリーで書き進めます。


参考文献


山形大学大学院 理工学研究科
〒992-8510 山形県米沢市城南4丁目3-16
3号館(物質化学工学科棟)3-3301
C1ラボラトリー
准教授 伊藤智博 0238-26-3753
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