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令和8年10月13日 (火)

👨‍🏫 背景

◇ 緒言

緒言は、冒頭(はじめに)、背景、理論、目的などで構成されます。 報告書、 論文、 小説、脚本、講演その他の言語の著作物では、欠かせません。


冒頭(はじめに)

どんなに優れた充電式電池も、いずれ寿命を迎える。 限りある地球の資源を使って、電池を作るなら、電池の寿命を延ばす工夫が必要だろう。

寿命を迎えた電池は、放電できなくなる。 負荷の要求に応じた電流や電圧が維持できなくなる。 内部抵抗が増大しているのだ。

内部抵抗は、活性化過電圧、拡散過電圧、抵抗過電圧からなる。 このうち抵抗過電圧は、電解液の溶液抵抗や固体粒子間の接触抵抗からなる。 固体粒子間の接触抵抗は、固体粒子の位置の変化に敏感である。 ほんのわずか、固体粒子の位置がずれただけでも、固体粒子間の接触抵抗は大きく変わる。

電池は、化学エネルギーを電気エネルギーに変える。 放電が進むにつれて、活物質が生成物に変わる。 活部室と生成物は別の物質だ。 別の物質だから、密度が違う。 しかし、物質量は変わらない。 物質量が変わらず、密度が変われば、体積が変わる。 体積が変われば、固体粒子の位置がずれる。

十年前の電池を作ろうとすれば,三十年前の先人の知恵を借りねばならず,三十年前の先人の知恵を解ろうとすれば,百年年前の先人の知恵を学ばねばならない.儚い権威や名誉にうつつを抜かし,巧言令色に踊らされ,ただ徒に時を過ごそうものなら,殆ど数知れぬまでの未知の世界を知るには程遠いと言わざるを得ない.このところ電池研究の根っことも言うべき,電気の流れ方の議論が等閑になっているように思える.願わくは, 先人の知恵たる基礎に立ち返り上辺だけに留まらない電池研究を中興していただきたいものである.

立花 和宏, 伊藤 智博, 仁科 辰夫、 「電池研究で無視され続けてきた接触抵抗や導電性高分子間の電子伝導をどう考えるか」 第196回溶融塩委員会要旨冒頭部分 2018.6.30
卒業研究 構成

背景

背景と参考文献は、対応します。

文献からは、 データ 特性値を引用します。

研究計画

出版物

表   1 .  出版物
種類 例
非定期刊行物 図書 ・書籍 ・ 学位論文 ・抜刷り・学校教科書
定期刊行物 新聞・雑誌( 学術論文 1 ) )・年鑑
そのほか 楽譜、 カレンダー、番組表、 地図

著作物 の著作権は、著者にあります。 しかし、著作物を出版した場合、出版物の著作財産権は、著者ではなく、出版社に帰属することが多いです。


原理・理論


数式の例

表   2 .  数式の例
数式 意味 説明
y = a x + b 一次関数 直線

数に量の意味はありません。 変数 には、x,y,zのようにアルファベットの後ろの方を使い 定数には、a,b,cのようにアルファベットの前の方を使います。 デカルト座標系では、 図形を表します。 座標の数に量を割り当てたものをグラフやチャートと呼びます。

p V = n R T
気体の状態方程式 1662~1802 左辺 pV が 仕事、 右辺nRTが熱量で、 エネルギー収支を表す量方程式です。 量方程式なので量を単位で割った数値を代入したり求めたりします。
E = E0 - RT nF ln K
ネルンストの式 1889
S = k B ln W
ボルツマンの式 1877

数式には、インドアラビア数字、 ラテン文字、 ギリシャ文字、記号など多くの文字が現れます。 文字の多くは、数を表現します。量を数で表現している場合もあります。

数式は、量との量の関係を表現しているので、グラフにできます。

数式で数値を求めるときは、量を単位で割ってから代入します。このような数式を量方程式あるいは 量式*と言います。 単位が指定された数式を 数値方程式 と言います。単位の定義が変わると 数値方程式 の係数も変わります。 文献に記載された 数値方程式 を使う場合は、単位の定義がいつのものなのかを確認する必要があります。

コンピュータ上では直接数式を表現できないため、 TeXを使います。 MathMLを使います。

👨‍🏫 数式の表現、量の表現 👨‍🏫 ウルフラムアルファ(WolframAlpha) 👨‍🏫 計算式のページ(フォーム)

ネルンストの式

E = E0 - RT nF ln K
ネルンストの式

* 2 )

例として、鉄イオンの、酸化体をFe3+、還元体(燃料) をFe2+としたときの、ネルンストの式は次のようになる。

E = E0 + RT nF ( ln [Fe3+] - ln [Fe2+] )

式を意味を考えずに丸暗記すると、 酸化体と還元体の活量が式の分子か分母かとか、濃度依存項の符号とか、混乱しやすい。酸化体をプラスに統一して、logの中身を分子分母ではなく、logの和で表現しておくと、意味も含めて覚えやすい。

対数プロットすると直線になります。


目的

目的は、ふつうaimで、purposeは使いません。利益や効果が目的(purpose)ではなくて、仮説の検証が狙い(aim)だからです。

研究計画

背景(緒言)と参考文献の係り受け

◇ 緒言

田邉らは、 粘土分散液を使った金属表面酸化物除去と化学研磨の可能性について検討している。

◇ 参考文献

◇ 緒言

筆者 は、水分のない有機電解液でも、含フッ素複塩からフッ化物イオンが遊離すれば、 アルミニウム集電体は、不動態化すると、述べている。

◇ 参考文献

立花和宏、博士学位論文2003
⑦ 輪講Ⅰ

題目 ( Title) *
著者 ( Author )
要旨 (Abstract) ・グラフィカルアブストラクト
抄録
キーワード
目次
  1. ◇ 緒言 ( Introduction )
    1. 背景 ( Background )
    2. 目的 (Aim)
  2. ◇ 実験方法 (Experimental)
    1. 準備(Preparation)
    2. 工程 ( Process )
    3. 👨‍🏫 評価 (Evaluation)
  3. ◇ 結果と考察 (Result and Discussion)
  4. ◇ 結論(Conclusion)
  5. 資料(図表 数式)
  6. Nomenclature
  7. 参考文献 (References) 3 ) 4 )
図   1 .  論文や 講演の構成

木構造 といいます。

章、節、項、目……

修士論文審査基準

  • (1) 論文の 題目が適切であること。
  • (2)研究の 背景が記述され, 研究目的が明確であること。
  • (3)研究方法が記述されており,目的に沿った方法であること。
  • (4) 結果が 図表等を用いて適切に示されていること。
  • (5)考察が 結果に基づいて適切に導き出されていること。
  • (6)目的に対応して 結論が適切に導き出されていること。
  • (7)引用文献 が適切に用いられていること。
大学院理工学研究科(工学系)学位論文審査基準博士前期課程

論文は、 ◇ 緒言 、 ◇ 実験方法 、 ◇ 結果と考察 、 参考文献 のストーリーで書き進めます。


◇ 参考文献


  1. 安全第一
  2. 5Sと赤札作戦
  3. ◇ 月例報告書
  4. ◇ 学会発表や論文投稿を計画しよう
  5. 高校の積み残しは卒業
  6. ◇ 学会発表、申し込み完了
  7. 書く、話す
  8. 授業の復習も終わり
  9. 緒言の書きかた
  10. ストーリーの構成
  11. ◇ 学会発表
  12. ポスター
  13. スライドと台本の作成
  14. ◇ 要旨の作成
  15. 前期終了まとめ
  16. 中間発表リハーサル(初回)
  17. ◇ 研究計画書(科研費申請書)
  18. 中間発表リハーサル(2回目)
  19. 10月月例報告書
  20. 中間発表リハーサル(3回目)
  21. 卒業研究中間発表
  22. 論文の下書きをはじめよう-章立て-
  23. 論文の下書きをはじめよう-題目-
  24. 論文の下書きをはじめよう-結論と要旨-
  25. 論文の下書きをはじめよう-結果と考察-
  26. 論文の下書きをはじめよう(冬休みの前に)-実験方法-
  27. ◇ 卒業論文題目の確定
  28. 論文から要旨とプレゼンを作ろう
  29. 最終月例報告書(卒業論文)
  30. 発表会(最終試験)


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🏫 学問の自由 は、心の自由。 大学では、精神は自由であらねばならない。(松木健三)
📆 20251028 明日からやろう!インピーダンス測定・解析
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