産業革命以降、人が作ったものは、急激に増えた。
人が作ったものは、いつかごみになる。
ごみは目に見える固体ばかりではない。
マイクロプラスチックやPFASなどによる汚染が広がっている。
特に大気中にい捨てられた二酸化炭素は、深刻な地球温暖化をもたらしている。
大量生産による工業製品は、人々の生活を便利なものにした。半面、資源の枯渇や、環境の破壊などの犠牲を出した。この犠牲をこれ以上出さないためには、ものづくりをやめるよりほかはない。産業革命以前の生活に戻すしかない。でもそれは現実的ではない。工業活動を取捨選択して、縮小するのが現実的だ。選択にあぶれた工業は、永遠に復活することはないだろう。まさに工業のトリアージだ。どれを残し、どれを捨てるか。本書がその判断材料の一助となれば幸いである。
1 目 標
工業化学に関する基礎的な知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
ウ 気体の性質
エ 空気の利用
ア 水と溶液
ウ 海水の利用
ア 有機化合物の基礎
イ 石油の精製
イ 新素材
イ 油脂と石鹸
2.アンモニアの合成
3.尿素の合成
4.硝酸の製造
1.海水を利用する工業
2.硫酸
1.高分子化合物
2.プラスチック
4.合成繊維
5.機能性高分子
6.複合材料
2節 セラミックス
1.ガラス
2.セメント
3.ファインセラミックス
1.金属の精錬方法
2.鉄鋼
3.銅
4.アルミニウム
5.その他の非鉄金属
1.原油
2.BB留分
3.水素
4.BTX
2.石炭
1.タンパク質
3.油脂
5.食品添加物
1.肥料
2.農薬
1.発酵
2.培養
4.細胞融合技術
5.バイオリアクター
1.予防薬
2.治療薬
1.界面活性剤の性質
2.界面活性剤の利用
2.塗料
3節 紙と印刷
1.紙
2.印刷
1.半導体
2.電池の原理
3.実用電池
4.電池の起電力
1.電気分解
2.電気分解と電気量
3.電気分解の利用
3.ソーラーパネルと太陽電池
4.機械と装置
5.プロセスフローシート
6.ユーティリティー
1.単位系
2.単位の換算
3.測定値と有効数字
1.熱の移動と熱の基礎知識
2.多重効用蒸発
3.乾燥
1.温度の計測
2.圧力の計測
3.液位の計測
4.流量の計測
2.中毒と薬傷
1.危険物
2.燃焼と消火
4.自己反応性物質
2.品質管理
4.環境の保全技術
5.持続可能な社会構築
6,脱稿予定日:2025年11月
出版希望日:2026年3月(脱稿予定日より5ヶ月見てください)
8,ご採用部数:1500部 伊藤智博先生の退職時までで推算
ご採用時期:2026年4月