語釈1.
つまりドッカーン!まじめにいえば可燃性混合気体が密閉された空間で燃焼すると高温による気体の膨張による空間内の圧力上昇によって仕事や衝撃といった運動エネルギーがあらわれます。メタノール1)など爆発限界が広い燃料は取り扱いに要注意です。また電池の過充電なども爆発事故を起こしますから注意しましょう。
逆に自動車のガソリンエンジンなどは爆発をうまく制御して化学エネルギーを運動エネルギーに変換しているといえます2)。
粉砕や加熱などの実験操作は爆発の危険があるので慎重に行いましょう。
万一爆発事故が起きたときは、負傷者の有無を確認し救護と応急処置をします。引き続き爆発の危険があるときは早期に安全な場所まで避難します。あとは火災のときと同じように行動します。ふだんから緊急避難のときの集合場所などを確認しておきましょう。
引火性、発火性、爆発性を持つ化学物質は消防法により危険物に分類されます3)。
化学エネルギーから力学エネルギーへの変換,エネルギー変換
立花 和宏, 無機工業化学II, 講義ノート, (2008).
危険物質の取り扱い,実験・実習における安全の手引
仁科 辰夫, 山形大学工学部, 講義ノート, (2007).