1.
5000年前、エジプト人は、砂、ソーダ、貝殻を原料にガラスを作っていました1)2)。
ケイ素3)の酸化物。あるいは、構成原子が結晶の格子点からずれた状態で固まった固体物質。絶縁体です。固まった過冷却液体4)。力学的には流体モデルで扱います。過冷却液体をさらに冷却するとある温度で体積変化率が変化します。この温度をガラス転移点 Tg 〔K〕とよび、それ以下をガラス状態にあるといいます5)6)。ガラスのほかに固体と液体か区別しづらい状態に液晶があります7)。
住居の窓ガラス、お酒を入れるグラスなど食品の容器や魔法瓶8)、自動車のフロントガラス、さらにはブラウン管、光ファイバー、カメラのレンズ、電球や真空管の容器、液晶ディスプレイの基板など各種電子部品9)、また化学実験でなくてはならないガラス器具にと、用途は大きい。実験室でつかわれるガラスには石英ガラス10)、軟質ガラス、硬質ガラス、寒暖計ガラス、パイレックスガラスなどがあります11)12)。ガラスに着色するにはマンガン+銅、コバルト(紫)、鉄+イオウ(茶色)、ネオジム13)、マンガン(赤紫)などの金属イオンを発色イオンとして使います。
ガラスを生産する産業を窯業といいます14)15)16)。最近では航空機にジュラルミンのかわりにガラス繊維強化プラスチックが使われだしました。ガラスに施す表面処理も様々なものがあります17)。ガラスはセラミックス材料に分類されます18)。
【関連書籍】
- (1) カレーリン、小林茂樹.
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. 東京図書, 1981. . - (2) 立花 和宏.
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. 培風館, 198. . - (5) 遠藤 昌敏.
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. 朝倉書店, 2002. . - (7) 立花 和宏.
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. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.8. - (10) 堂山昌男・山本良一.
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. 東京大学出版会, 1986. . - (11) 吉田卯三郎, 武居文助共著.
物理学実験
. 三省堂, 195. . - (12) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
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- (14) 仁科 辰夫.
仁科先生の工場見学ルポ:東芝セラミックス
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=670. (参照2004-09-10). - (15) 山田保,尾藤忠旦著.
工業化学概論
. 朝倉書店, 196. . - (16) 成美堂出版編集部.
モノができる仕組み辞典
. 成美堂出版, 2008. . - (17) 表面技術協会.
表面処理工学 基礎と応用
. 日刊工業新聞社, 2000. . - (18) 野村正勝・鈴鹿輝男.
最新工業化学―持続的社会に向けて―
. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.8. - (19) 立花 和宏.
無機工業化学:窯業・珪酸塩化学工業@無機工業化学
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2803. (参照2007-04-01). - (20) 成美堂出版編集部.
モノができる仕組み辞典
. 成美堂出版, 2008. . - (21) 太田健一郎 [ほか] 著.
無機工業化学
. 朝倉書店, 2002. . - (22) 佐野博敏・花房昭静.
スクエア最新図説化学
. 第一学習社, 2004. . - (23) 数研出版編集部.
視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録
. 数研出版, 1998. . - (24) 実教出版.
サイエンスビュー化学総合資料
. 実教出版, 2005. . - (25) 野村正勝・鈴鹿輝男.
最新工業化学―持続的社会に向けて―
. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.16. - (26) 立花 和宏.
ピカッとさいえんす:紫外線と日焼け止めクリーム
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ピカッとさいえんす:氷とガラス
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2.
材料分析も踏まえた分析現場における問題の提起とそれを解決するための討論会「第1回分析科学技術者の集い1)」が開催されます。
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