1.
固体|気体(気相吸着)、固体|液体(液相吸着)、液体|気体(液相吸着)、液体|液体(液相吸着)の相間界面で、ある物質が濃縮されることを吸着といいます1)2)。逆を脱離(脱着)といいます。化学吸着と物理吸着に分類されます3)。固体|固体の場合は吸着とは言わず、接触といいます。吸着は表面で均等に起こるわけではなく、表面欠陥などが原因となります。吸着がおきる表面の特定の場所を活性点といいます。不均一触媒の反応サイトになることもあります。弱いファンデルワールス力で結合する場合を物理吸着、共有結合が起こる場合を化学吸着といいます。化学吸着には活性化エネルギーがあり、あるエネルギーを超えないと吸着が起こりません。
高分子の吸着ではひとつのポリマーに複数の吸着点があり、塗料、接着、顔料の分散などで重要となります。
乾燥剤として使われるシリカゲルやモレキュラーシーブスなども吸着剤といえます。#2605多孔質材料や粉体4)の面積を測るのには窒素などのガスを吸着させてはかります。窒素以外のガスも使われます。また吸着剤を使って廃液の処理などを行います5)6)。
【関連講義】エネルギー変換化学特論,電池の起電力と分解電圧7)
【関連書籍】ガスセンサ8)

> 物理化学実験_2009,
勝山 哲雄,物理化学実験, 講義ノート, (2009).

エネルギ > 【201 > 電池の起電力と分解電圧,【2011年(平成23)エネ変】
立花 和宏,エネルギー変換化学特論, 講義ノート, (2011).
(1)  > 表面の化学(目次)
岩澤康裕, 小間篤編, 表面の化学, 丸善, (1994).
(2)  > 物理化学実験_2009,
勝山 哲雄,物理化学実験, 講義ノート, (2009).
(3)  > 吸着の化学―表面・界面制御のキーテクノロジー―(目次)
竹内節, 吸着の化学―表面・界面制御のキーテクノロジー―, 産業図書, (1995).
(4)  > 粉体と液体(溶液)の界面(吸着)
小石真純, 角田光雄著, 粉体の表面化学, 日刊工業新聞社, (1975).
(5)  > 融ける、気化する―物質の
日本化学会, 身近な現象の化学, 培風館, (2001).
(6)  > 材料物性とセラミックス
堂山昌男・山本良一, セラミック材料, 東京大学出版会, (1986).
(7) エネルギ > 【201 > 電池の起電力と分解電圧,【2011年(平成23)エネ変】
立花 和宏,エネルギー変換化学特論, 講義ノート, (2011).
(8)  > ガスセンサ
山下正通、小沢昭弥, 現代の電気化学, 丸善, (2012).
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