酸

語釈1.

塩酸は酸っぱい味を持ち、青色リトマス紙を赤くします。このような性質を酸性といい、酸性を示す物質を酸といいます¹⁾。アレニウス酸、ブレンステッド酸、ルイス酸などの定義があります²⁾。アルカリを中和するのに使います。一般に金属を腐食するので、金属のエッチング加工などに使います。

逆にアルカリ性を示す物質を塩基といいます。酸と塩基がうちけされる反応を中和といいます。酸は塩基、塩基性酸化物、金属の単体と反応して塩を生成します。高濃度の水溶液中でも電離度が１に近い酸を強酸、電離度が小さい酸を弱酸といいます。イオン導電体です。

塩酸、硝酸(HNO₃)、硫酸、酢酸、などがある。食品に添加される酸味料は酢酸やクエン酸(C₆H₈O₇)などです。お弁当の梅干と同じで有害な微生物の繁殖を抑える働きがあります。

酸の水溶液は金属と反応して水素を発生する。

無機化学I³⁾

⁴⁾

溶媒の酸性はアクセプター数 A_N 〔kJ/mol〕で表現できます。

【関連書籍】

⁵⁾

⁶⁾

• (1) 佐野博敏、花房昭静. 総合図説化学. 第一学習社, 1995. .
• (2) 井上 勝也 著. 現代物理化学序説 改訂版. 培風館, 198. .
• (3) 無機化学I,化学系（Ａコース）,etc,（旧）工学部学科,山形大学
  ,シラバス-山形大学, (2012).
• (4) 野村正勝・鈴鹿輝男. 最新工業化学―持続的社会に向けて―. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.39.
• (5) P. W. Atkins [著]/千原秀昭, 稲葉章訳. 物理化学要論. 東京化学同人, 1998. .
• (6) 井上 勝也 著. 現代物理化学序説 改訂版. 培風館, 198. .

語釈2.