自分の身の周りに実際の起きたヒヤリハット事例を、ヒヤリハット報告書として情報共有しましょう。
ヒヤリハット報告書は、総務課企画総務担当まで提出してください。 (直接ご持参いただくことも可能ですが、メール( yu-koujinji@jm.kj.yamagata-u.ac.jp ) での提出も受け付けています)
ヒヤリハット報告書には、様式の例にあるように、発生日時や時刻と発生場所を具体的に示してください。 部局は工学部と学科名、職種には、学籍番号を記入してください。 再発防止策等の検討に向け、どのような状況で起こったのかを 正確に把握するため、授業中なのか、研究実験中なのか、その他の活動中なのか、なども記入してください。 差支えなければ、その現場での管理者(授業であれば先生,研究室内であれば担当教員)に関する情報(名前)も記入してください。 客観的な状況を確認するため、管理者に事実確認をお願いすることがあります。
WebClassの課外報告書としては、実際に提出したヒヤリハット報告書の概要(記述式)と ヒヤリハット報告書の写し(紙媒体提出の場合は写真、ファイル提出の場合はファイル)を提出してください。
ひとつのヒヤリハット事例に、複数の当事者がいる場合(教職員も含む)は、総務課に提出するヒヤリハット報告書は1通としてください。 但し、かかわった当事者は、それぞれの考察をし、WebClassの課外報告書として、各自提出することができます。
ヒヤリハット報告は、事故予防に効果的ですが、環境や報告ルールを整えておかないと、うまく機能しないことがあります。 もし、うまく機能していないと思うことがあれば、 なぜ、うまく機能しないのか、どうやれば機能できるようになるかについても、あわせて考察しましょう。
実際に起きていない事例の報告(ねつ造)、他人の報告書の 盗用などの不正行為は、絶対にしないでください。 また、報告書のために、わざと危険なことを行うことも、絶対にしないでください。
このテーマは必須ではありません。 共有すべきヒヤリハット事例があるときだけ、このテーマを選択することができます。
上記はあくまで例です。山形大学米沢地区事業場、安全衛生委員会が発行している最新の 安全の手引き 1 ) の様式に従ってください。
提出されたヒヤリハット報告書は、下記の流れで事故防止のために情報共有されます。
事故のリスクを減らすため、ヒヤリハット報告で、情報共有しましょう。 ハインリッヒの法則によれば、大事故になるまえにたくさんのヒヤリハットがあります。
⛔ 安全衛生関係各種様式ダウンロード ▶ ヒヤリハット報告書アメリカの損害保険会社のハインリッヒが1929年に発表した法則 2 ) 。
「同じ種類の 事故が330件起きたとすると、300件は無傷ですむが、29件は軽い傷害(災害)を伴い、1件は重い傷害(災害)を伴う確率となる」 3 ) 4 ) 5 )
課外 報告書 は、感想文ではありません。 データ の提示方法を工夫することで、 共著者の役割 の感情や思想を創作的に表現してください。 データ は、単なる実験事実や科学的数値です。 しかし、結果は、 著者による創作的な表現であり、 著作物です。
課外報告書は、学習保証時間8時間を要件とします。 期末にWebClassに提出する 成績評価申請書には、主題の決定から、脱稿までの、それぞれに要した時間も含めてください。 データは、三現主義(現場・現物・現実)にのっとって収集してください。
学校教育法第百十三条に、 「大学は、教育研究の成果の普及活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。」 とあります。
提出して終わり、ではもったいありません。 評価のための提出ではなく、誰かを笑顔にする取り組みにしてみませんか?
取り組んだ内容について、ぜひ、友人、知人、家族など広く伝えて役立てましょう。 また、意見やアドバイスを積極的に取り入れましょう。 査読された内容ではありませんが、 SNSなどで伝えていくこともいいでしょう。 ホームページで公表することも推奨します。 そのやり方は、 情報処理概論の演習を活用してください。 公表にあたっては、ネットストーキングの被害などから身を守る工夫をしましょう。
評価のために提出するだけでは、それを誰かが複製して利用することはありません。 複製して利用する価値があるとき、複製する権利は、著者にあり、それを著作権と言います。
評価を得るために他人の著作物を複製行為は、著者の著作権の侵害となります。 また評価をえなかったとしても、他人の著作物の剽窃行為は、倫理的にいかがなものかと思います。
課外報告書に取り組むにあたって、複数人で取り組むことはかまいません。コミュニケーションをとって、チームとしてプロジェクトに取り組んでください。
報告書は、個人の著作物です。 協働でテーマに取り組んでも、ひとりひとりが独立に報告書を作成し、提出してください。
複数人で取り組んだことを明らかにするため、共著者として、共同研究者を書いてください。執筆者(提出者)を筆頭著者としてください。 共著者の役割を明らかにしてください。
慣例にしたがう引用は、かまいませんが、自分が執筆した部分と、共同研究者の著作から引用した部分が、区別できるようにしてください。その部分を、実際に誰が執筆したのか、明らかでないような、引用の仕方(コピペされているのに、誰が書いたかわからないような状態)は、ご遠慮ください。
図や写真は、独立した著作物とみなされます。その場合は、引用ではなく転載となります。たとえば、写真は撮影者に著作権があります。許諾をとったうえで、自分以外の共同研究者が撮影した写真を掲載する場合は、著作権のクレジットを明記してください。もちろん、協働制作物を、それぞれが写真に撮影した場合は、それぞれが、それぞれの写真の著作権を持ちますので、クレジット表記は必要ありません。
著作物とは、著者の感情や思想を、創作的に表現したものです。それを踏まえて、報告書を作成してください。
項目 | 説明 | 事例 |
---|---|---|
捏造 (fabrication) | 実験していない データ を、でっちあげて、あたかも実験した データ のように表現してはいけません | ディオパン事件 8 ) 9 ) |
改ざん (falsification) | ||
盗用・剽窃 (plagiarism) | 他人の 論文 やアイディアなどを無断でコピペしてはいけません。 デジタル技術の発達で、コピペが簡単になった分、盗用も簡単になりました。 たとえ、自分の既発表 論文でも、 引用 10 ) ではなくそのまま流用すると「自己剽窃」です。 図表 は、引用ではなく、転載なので原則として、転載許諾が必要です。 | |
二重投稿 | 一度、公表した内容を使いまわしてはいけません。 | |
不適切な オーサシップ | 貢献していないのに、 著者として名を連ねてはいけません。 名義貸しです。名義借りはだめです。 他人の 論文や報告書を、代筆していけません。 * | |
査読不正 | 著者が、匿名査読者になりすまして査読してはいきません。 匿名査読者を特定し、査読に影響を与えてはいけません。 査読者が、査読中の論文の内容を、自分の内容として公表してはいけません。 ハゲタカジャーナル、ハゲタカ学会に投稿してはいけません。 | |
不正行為の証拠隠滅 | 不正行為があったことの証拠を隠滅したり、立証を妨害してはいけません。 |
課外報告書の配点は一律10点加点です。
単位数を2単位とすると、2×30時間が標準学習保証時間です。 最低学習保証時間のほかに、取り組んだ内容1件につき一律10点加点します。 2×30時間を100点満点とし、そこから最低学習保証時間を差し引いて、10点で割ると、 課外報告書の標準的な学習時間が計算できます。 つまり、課外報告書の学習保証時間は、8時間(約1日)です。 十分な時間をかけていない報告書の提出は、不正行為として扱うこともあります。 また課外報告書は、教室でやれない課外活動の報告です。 現場・現実・現物などの実態を伴っていない報告書の提出は、不正行為として扱うことがあります。
予習報告書は、課外報告書として申請できます。 設問ごとに別々の報告とすることはできません。その場合は、二重投稿(自己盗用)の不正行為として扱うことがあります。
成績評価申請書 では、書誌情報、課外報告書の要旨(アブストラクト)、費やした時間(学習保証時間)、かかったコスト、現場・現実・現物のエビデンスなど指定された要件を申告してもらいます。
2024年1月21日 松木健三名誉教授がご逝去されました。