スキャナによる多検体同時比色分析法の検討(仮). 山形大学 物質化学工学科 ,卒業論文, 2010. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Thesis.asp?nThesisID=449, (参照 ).
スキャナによる多検体同時比色分析法の検討
Simultaneous colorimetric analysis of multi specimen by using image scanning
比色分析とは、溶液の色の濃さ、色調などを標準溶液と比較して定量する分析法である。問題点は、多検体を分析する際に非常に時間がかかることである。例えば、吸光光度計を用いて、簡略化されたうこぎ中の総ポリフェノール量の定量分析を16検体で行った場合、208分の時間を有する。一方、スキャナを用いた場合、利点は、一度に多くの検体を分析できること、分析時間を大幅に短縮できることである。しかし、画像の取り込み部位によって検量線の傾きが変わる問題がある。本研究の目的は、取り込み部位の違いを最小にするような工夫を施し、スキャナによる多検体同時比色分析の定量性の向上を目指すことである。
画像取得には、フラットベッドスキャナー(EPSON GT-S620,EPSON)を用いた1)。
以前の研究では,「スキャン面-溶液」の構成であったが,「スキャン面-溶液-白色シート」の構成を変更して,定量性の向上を目指した.
基本的な計算式は, 吸光度をA, ブランク溶液のRGB値をR0,G0,B0, 試料のRGB値をR,G,Bとして,下記の式で算出した.
A(R) = Log10(R0/R)
A(G)= Log10(G0/G)
A(B) = Log10(B0/B)
また,RGB刺激からXYZ刺激に展開し,特定波長の色合成を行い吸光度を求めている.また,スキャナーを縦置きにして,吸光測定用セルを利用することで,光路長を一定にした.
使用しているスキャナの一度に分析でRきる検体数は48検体である。ビーカーホルダーで取り込み部位を固定したことで、検量線の傾きのCVを5%以内に収めることができた。なお、會田の論文には定量性を示す具体的な数値が無かったため、どれほど向上したかは議論できないが、本研究の結果によれば、多検体同時分析が可能であると判断される。
【グラフ】
硫酸銅水溶液の濃度とLog10(R0/R)の関係2)
【後輩】
スキャナを用いる多検体同時比色分析法の研究 ―総ポリフェノール量の定量―3)
うこぎ&ポリフェノール(仮)4)
植物ストレス&ポリフェノール(仮)5)。
【関連研究ノート】
RGB値からXYZへの変換6)
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スキャナによる多検体同時比色分析法の検討(仮). 山形大学 物質化学工学科 ,卒業論文, 2010. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Thesis.asp?nThesisID=449, (参照 ).
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<article>
豊田 樹朗.
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スキャナによる多検体同時比色分析法の検討(仮)
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山形大学 物質化学工学科 ,
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/Thesis_Index.asp'>
卒業論文</a>
, 2010.
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Thesis.asp?nThesisID=449'>
https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Thesis.asp?nThesisID=449</a>,
(参照 <time datetime="2024-03-29">2024-03-29</time>).
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スキャナによる多検体同時比色分析法の検討(仮)
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<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Thesis.asp?nThesisID=449'>
豊田 樹朗
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