液体:塩化チオニル
コバルト酸リチウム2)、マンガン酸リチウム3)、リン鉄酸リチウムリン酸鉄リチウム4)、EMD二酸化マンガン(IC21)、ニッケル酸リチウム、酸化銀、酸化銅など。
フッ化物固体:フッ化黒鉛
電池の起電力 E 〔V〕は開回路電圧(OCV)とも呼ばれ、主に正負の電池活物質の平衡電位によって支配される。電池活物質の平衡電位は、詳細な議論を無視すれば、LiCoO2のように活物質の反応率に対して平衡電位が大きく変化する場合と、LiFePO4のように活物質の反応率に対して平衡電位が一定の場合とに大きく分けられる。その様子を図 1に示す電池の放電曲線と電池容量5)。前者のLiCoO2のような均一固相反応の場合、平衡電位は放電深さに対してS字曲線となり、後者のLiFePO4のような2相反応の場合、平衡電位は放電深さに対して一定であるところから急激に電位が下がるL字曲線となる。いずれにしろ平衡電位は反応率の関数であり、活物質の種類とその平衡反応によって決定されるリチウムイオン電池(総説)
リチウムイオン二次電池-材料と応用-(目次)1)
出典:
リチウムイオン電池(総説)
(芳尾真幸、小沢昭弥. リチウムイオン二次電池-材料と応用-第二版. 日刊工業新聞社, . ) 6)
固体活物質は固体であるがゆえに反応の体積変化に伴う応力で割れます。粒径 r 〔m〕が大きいと割れが大きく、粒径が小さいと比表面積 S 〔m2/kg〕が大きくなるために導電材が必要となります。
かわせは、2010年に、それまでの研究を液晶場をプローブとした・・・というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した液晶場をプローブとしたリチウムイオン二次電池正極活物質および類似酸化物の表面特性評価7)。
はらクエン酸錯体法によるリチウムイオン二次電池正極活物質の合成とハイレート特性評価8)
2Ag+2OH(-)<->Ag2O+H2O
Li+e<->LiMn2O4(トポタクティック反応)
Li+e<->LiCoO2(トポタクティック反応)
リン酸鉄(2相反応)
活物質|電解質(界面)活物質|電解質(界面)14)
【関連界面】
活物質|電解質(界面)活物質|電解質(界面)16)
Li+e<->LiMn2O4(トポタクティック反応)
Li+e<->LiCoO2(トポタクティック反応)
リン酸鉄(2相反応)
【関連書籍】
出典:
正極材
(金村聖志. 自動車用リチウムイオン電池. 日刊工業新聞社, . ) 17)
【学会】粉体インピーダンス測定によるリチウムイオン二次電池用正極活物質の表面状態の評価18)
- (1) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):空気電池
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1588. (参照2007-08-07). - (2) コバルト酸リチウム, , LiCoO2, = 97.873 g/mol, (化学種).
- (3) マンガン酸リチウム, , LiMn2O4, = 180.8146 g/mol, (化学種).
- (4) リン酸鉄リチウム, , LiFePO4, = 157.7594 g/mol, (化学種).
- (5) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):電池の放電曲線と電池容量
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1347. (参照2007-04-27). - (6) 芳尾真幸、小沢昭弥.
リチウムイオン二次電池-材料と応用-第二版
. 日刊工業新聞社, 1996. . - (7) 液晶場をプローブとしたリチウムイオン二次電池正極活物質および類似酸化物の表面特性評価
川瀬 巧雄, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 (2010). - (8) クエン酸錯体法によるリチウムイオン二次電池正極活物質の合成とハイレート特性評価
原 啓, 山形大学 物質化学工学科, 修士論文 (2007). - (9) クエン酸錯体法によるLiMnO4の合成法確立
宮下 貴美子, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 (2000). - (10) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):XRD(X線回折)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=987. (参照2006-10-26). - (11) レーザー回折粒度分布装置
,島津製作所 SALD-7000,,(島津製作所,). - (12) 立花 和宏.
リチウムイオン二次電池の正極集電体:電極構造の最適化設計
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1087. (参照2006-12-16). - (13) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):リチウムイオン二次電池
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1064. (参照2006-12-06). - (14) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):活物質|電解質(界面)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2605. (参照2009-02-04). - (15) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):導電助材|活物質(界面)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2076. (参照2008-03-09). - (16) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):活物質|電解質(界面)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2605. (参照2009-02-04). - (17) 金村聖志.
自動車用リチウムイオン電池
. 日刊工業新聞社, 2010. . - (18) 粉体インピーダンス測定によるリチウムイオン二次電池用正極活物質の表面状態の評価
伊藤知之、白鳥明仁、野尻耕平、小林卓巨、本田千秋、立花和宏、仁科辰夫,講演要旨集 (2013).