1)は酸素のかわりとなる酸化物の粉体が多いです)2)。3)には亜鉛、カドミウム、リチウムなどの金属を使います。
鉛蓄電池に使う鉛です。
電子伝導経路を構成するのに導電助材5)を使い6)とします。合材を集電体に塗布や圧着して7)とします。
活物質の表面の反応速度は反応抵抗 R 〔Ω·m²〕を支配します。
コバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)など。8)法などで合成します。粉体で与えられるので粒度分布、平均粒径 r 〔m〕、比表面積 S 〔m2/kg〕、タップ密度などが気になります。鱗片状のとき同体積で最大の表面積となると予想されます。
同じ体積を持つ立体で、表面積が最小となるのは球なので、実際の表面積は3÷4×円周率×(粒径÷2)^3が以上となります。粒径が小さく球から外れた形状ほど表面の影響が大きくなります。充放電に伴い活物質の体積は変化するので、表面積も変化します。接触面積の変化となるか応力の変化となります。10)が応力の変化を吸収しきれない場合は、粒界で剥離が起きることを意味します。
界面の特性を示す特性値として、界面電位差φ[V]のほか、界面抵抗[Ωm2]、電気二重層容量[F m-2]などがある。また界面の寸法を示す数値として面積[m2]などがある。活物質も導電助材も粉体であり、それぞれの比表面積などは参考になるが、その有効な接触面積を見積もるのは困難であり、実際に測定された特性からシミュレーションなどによってモデリングすることになる。
エネルギー変換化学特論,セラミックス材料~正極活物質と導電助材の働き~14)
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- (1) 仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):正極活物質
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=837. (参照2006-08-31). - (2) 小石真純, 角田光雄著.
粉体の表面化学
. 日刊工業新聞社, 1975. . - (3) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):負極活物質
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1479. (参照2007-06-26). - (4) 立花 和宏.
リチウムイオン二次電池の正極集電体:電池電極の構成要素
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1089. (参照2006-12-16). - (5) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):導電助材(導電助剤)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1670. (参照2007-08-29). - (6) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):合材
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1819. (参照2007-11-10). - (7) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):コンポジット電極
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=824. (参照2006-08-24). - (8) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):クエン酸錯体
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=815. (参照2006-08-01). - (9) 立花 和宏.
リチウムイオン二次電池の正極集電体:正極の電極構造と電池性能
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=306. (参照2005-09-21). - (10) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):バインダ
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=768. (参照2006-07-17). - (11) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):XRD(X線回折)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=987. (参照2006-10-26). - (12) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):活物質|電解質(界面)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2605. (参照2009-02-04). - (13) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):導電助材|活物質(界面)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2076. (参照2008-03-09). - (14) 立花和宏.
エネルギー化学特論:セラミックス材料~正極活物質と導電助材の働き~(2011_H23)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=3265. (参照2011-06-22). - (15) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
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セラミック材料
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有機エレクトロニクス
. 工業調査会, 2005. . - (18) 西久保靖彦.
よくわかる最新半導体の基本と仕組み
. 秀和システム, 2003. . - (19) 竹内淳.
高校数学でわかる半導体の原理
. 講談社ブルーバックス, 2007. . - (20) 齋藤安俊・齋藤一弥.
金属酸化物のノンストイキオメトリーと電気伝導
. 内田老鶴圃, 1987. . - (21) 吉野勝美.
導電性高分子のはなし
. 日刊工業新聞社, 2001. .