米沢高等工業学校本館

重文ガイドブック

沿革と建物の紹介

旧米沢高等工業学校本館

  1 🗾 日本の産業革命
時代区分 時代 産業 政治 世界
地質
原始 旧石器 BC.20000 ラスコー壁画
BC.3200シュメール 文字 *
BC.300アラビア 数字 *
🔷 縄文 磨製石器 🔷 三内丸山縄文遺跡
🔷 弥生 鉄器 1 ) キリスト誕生
古代 古墳 の発明と漢字
🔷 飛鳥
593 -710年
610雲黴日本に 製紙法を伝える 2 )
奈良 万葉仮名
平安
平安女性は、ひらがな(31文字?)
料紙 *
平安男性は、漢字、漢文で日記 *
律令体制の崩れ
中世 鎌倉
🔷 永平寺@福井県吉田郡
室町
戦国
美濃紙
1590年、イエズス会によりグーテンベルグによって発明された鉛活字と木製印刷機 1600徳川家康木活字
1439年頃にヨーロッパで初めて活字による 印刷を行った。
アラビア数字の完成
大航海の時代
近世 江戸
1689 奥の細道 3 )
明治
1890大阪朝日新聞印刷に輪転機採用
富国強兵
日本の産業革命
( 鉄道、郵便、電話、生糸)
大正 1923関東大震災
1925ラジオ 放送
(戦前)
(戦後) 1964日立製作所大型汎用コンピュータを開発
1973 液晶ディスプレイ 4 )
1982 PC-9801 漢字
1983 ファミコン *
1984 カラー液晶テレビ 6 ) 1988 カラオケBOX *
1989青色LED発明 * 7 )
1993高輝度青色LED量産 *
1957二重積分 ADC *
1965 FFT *
1968 X線CT
1978 スペースインベーダー
1982 CD
平成 2001 電子マネー
2008 FTTH ,スマホ
2000 WiFi™ *
2005 Youtube *
令和
01.無機工業化学 07.技術者倫理 11.情報処理概論 00.重文ガイドブック

構造物

上杉伯爵亭から、山形大学工学部に 向かうと、正面玄関両脇に尖塔をあしらった、左右対称の建物が見えてくる。重要文化財の指定を受けている旧米沢高等工業学校本館だ。文化庁の国指定文化財等データベースにはルネッサンス様式とある。設計図面には中島泉次郎の捺印がある。ルネサンス様式かネオ・バロック様式か。ここでは字面に囚われることなく、現物から直に伝わってくることを大切にし、当時の地域の人たちに思いを馳せてみよう。

外観は同じ重要文化財である「東京駅丸ノ内本屋」とそっくりだ。 ロシア戦争で勝利したものの、賠償金が取れなかった日本は、多方面において予算を削減せざるを得なかった。 地方が難しい舵取りを求められる中、予算削減の中で、どんな建物をつくるか。 加えてこの地は雪深い。 レンガ造りの建物は、寒く現実的ではなかった。使える暖房は石炭を使ったダルマストーブ。 煙の出ない上等な石炭を使っていたそうだ。 暖かい木材を使って、それでいて行幸の際に面目を保てる街のシンボル。 木材の弱点は朽ちるところだ。最新の顔料である亜鉛華を使って塗装仕上げ。


展示室

まずは青春の碑と一回生の記念植樹を見ましょう。記念植樹に使われたエゾマツ。 エゾマツは樹脂分が少なく、繊維が長いので、密度が軽く、バイオリンなどに使われるヨーロッパトウヒの類縁種です。 当然、人絹の原料として最適な木材ということになります。 資源に乏しい日本が生糸から新しい産業を見つけようともがいていたとき、 ドイツの教科書をひもといて、ヨーロッパトウヒの類縁種の栽培まで考えていたと想像できませんか? しかも、平均樹齢が200年と寿命が長く、100年を経た現在でも健在です。 一回生の先輩方の思いが託されたエゾマツ。 たとえ文章に残っていなくとも、その地を訪れることでその時代に思いを馳せ、かつてここで学んだ先輩たちに思いを受け止め、 そしてこれから生まれてくる後輩たちに伝えるために。
校歌を歌おう

正面玄関から通じる 廊下 には、発電機がおいてあります。 ようやく米沢に電気が作られた時代。当時貴重だった電気。 白熱電球のもと勉学に勤しんだ学生。 授業料も寄宿料も無料。ただしひとつでも不合格の科目があればただちに退学。 国民がほんとうのエリートを望んだ時代でした。


秦逸三教授記念室(図画教室)

  1 化学遺産
© K.Tachibana

人絹(ビスコースレーヨン)は、1918年に 米沢高等工業学校 で開発された。

人絹製造開始は、1921年(大正10年)で、この間に日中戦争が勃発(1937年)し、そして 太平洋戦争(1941年)へと時代が進んだ。 8 )

第一回 化学遺産 005号に認定されました 9 )


高工・工専記念室(教室)

  2 1923年(大正12年)ごろの電気化学教室( C1ラボラトリー


応用化学科展示室(会計室)

応用化学科展示室(会計室)

天秤室 には 天秤 がずらり。質量を精度よく測定することは化学の基本。質量を長さに置き換えて測る機械が天秤です。

電子計算機展示室(教室) には国産パソコンの 8001 、9801、MZなどが並びます。

黒電話601A型
601A 650

理化教室 に入ると背筋を伸ばさずには座れない椅子。ほんとうに真っ黒な黒板。演示実験するための教卓。その実験道具を準備室から取り出すために黒板に設けられた小窓。 などが目に付きます。


理化教室

階段を上って 二階展示室に上がってみる。階段のてすりに施された彫刻を見よ。 開校当初の学生がどれだけの期待をせおったエリートだったかが伝わってきます。

紡織科展示室(教室) に入ると リカちゃん人形があります。 応用化学は燃料や火薬を作るためだけにあるのではない。学徒動員された佐藤安太先輩の気持ちが使わってくるようではないか。そこにはダッコちゃん、リカちゃん、ビーダマンと、夢と希望を若者や子供に託した製品が数多く並んでいる。 よく見るとリカちゃんの瞳の中の星が時代とともに変化しているのがわかる。 白熱電球、蛍光灯、ヘッドライト・・・その時代時代の照明をリカちゃんは見つめ続けてきていたのだ。


電気・通信科展示室(教室) に入ったらまずはレーダー用のマグネトロンを見ましょう。

真空管のコレクション

機械科展示室(教室) にはいってまず目につくのは手書きの製図。アメリカでアメリカ人が作ったプリウスが日本車と言われるのはなぜか? と問われれば、それは日本人が設計したからの一言に尽きます。設計ができること。それがエンジニアの必須要件。 そして設計ができるということは製図ができるということ。 図面が引けてこそエンジニア。 当時の学生の勉強の成果を生で体感しよう。


色染科展示室(教室) にはテキスタイルや織物に関する展示があります。人類は衣服を身にまとうことで文明を開きました。

色染科展示室(教室)の様子

展示物の紹介

化学天秤

守谷社製超精密天秤

山形大学/工学部

米沢キャンパス は山形県米沢市にあります。 ちかくには最上川の源流などもあります。

正門を入るとすぐに守衛室があります。

山形大学付属図書館米沢分室の書庫には貴重な資料がたくさんあります。

図書館

年表・地図

そのほか


米沢高等工業学校本館 見学のお問い合わせ:

一般社団法人 米沢工業会
〒992-0026 山形県米沢市城南4丁目3-16
山形大学工学部 百周年記念会館内
TEL:0238-22-7866
FAX:0238-22-7866
E- mail : yzkgkai@dipfr.dip.yz.yamagata-u.ac.jp
HP : http://www.ykk1910.jp/

QRコード
https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/Public/54299/c1/Museum/MuseumGuideBook.asp

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山形大学 データベースアメニティ研究所
〒992-8510 山形県米沢市城南4丁目3-16
3号館(物質化学工学科棟) 3-3301
准教授 伊藤智博
0238-26-3573
http://amenity.yz.yamagata-u.ac.jp/

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