【関連講義】無機・分析化学応用実験,金属の種類による過電圧の違い1)
アノード:
カソード:
アノード:
カソード:
アノード:
カソード:
表に析出物質による分解電圧を示す。 アノードで酸素が発生する系では、分解電圧が1.6Vを超えたのに対して、塩素が発生する系の分解電圧は1.4Vと小さかった。
H2SO4 aq H2,O2 1.67
NaOH aq H2,O2 1.69
HCl aq H2,Cl2 1.40
それぞれの系の理論分解電圧を求める。 酸素を析出物質とする系の理論分解電圧は1.23Vであり、塩素を析出物質とする系の理論分解電圧は1.36Vである。 よって酸素を析出物質とする系の過電圧は0.5Vであり、塩素を析出物質とする系の過電圧は0.1Vである。 このことは塩化物イオンを電解質アニオンとした方が電圧効率が上がり、電力が節約できることを意味する。
- (1) 遠藤 昌敏.
無機・分析化学応用実験:金属の種類による過電圧の違い
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=1449. (参照2007-06-01).