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関係者(共同研究者) | |
1998年にISUZUが発表したディーゼルエンジンのクリーンな排気ガスを達成するための技術の1つ.コモンレールディーゼルエンジンでは,150~220MPaの高圧で燃料を,電子制御方式で噴射する.従来法では,10MPaの圧力で,機械制御で噴射する方式に比べると,燃料を高圧にすることで霧状に噴射できるので完全燃焼し,NOxやすすを低減できる.
学術情報基盤センターの一般停電対応発電機1)もコモンレールディーゼルエンジンを採用し,第三次排出ガス対策済みである.排気ガスによる環境負荷の軽減を目指す.
発電機は,周波数を一定にたもつために,回転数を一定にする.軽負荷運転時は,エンジンの燃焼温度が下がり,マフラーなどに煤がたまりやすい問題がある.一般に,ディーゼルは発電機は30%以下の負荷で長時間運転すると煤がたまり,発火の原因になるといわれている.
コモンレールディーゼルエンジンの軽負荷運転に関する文献は少ない.学術情報基盤センターの非常用発電機は,電気設備がインバータ負荷であるため,30%以下に発電機の負荷を制御している.毎年,24時間の試験運転をする中で,20年後にマフラーやピストンシリンダーに堆積する煤がどの程度になるを調べる必要がある.
https://www.nega…18/pdf/2018_02_14.pdf