○楡木崇仁,鹿又憲紀, 藤田圭介, 立花和宏,川口正剛,米竹孝一郎,仁科辰夫,
電気化学会第76回大会
,
〒606-8501 京都市左京区吉田本町,
液晶/非イオン性不純物/電子吸引基/π共役系/漏れ電流
○楡木崇仁1,鹿又憲紀2, 藤田圭介2, 立花和宏1, 仁科辰夫1
川口正剛1)
にれぎは、2010年に、それまでの研究を液晶材料を使ったリチウム電池用活物質・導電剤表面の評価というテーマで修士論文としてまとめ、山形大学を卒業した2)。
電気化学会第76回大会に申し込まれている
講演題目「共役系電子吸引基を有する非イオン性不純物による液晶材料の漏れ電流の増加と配向膜劣化の関係」のプログラム編成番号は
1E03 となりました。
液晶セル(ⅰ)~(ⅵ)の界面抵抗ρの測定結果をFig. 1(a)に示す。液晶セル(ⅰ)~(ⅲ)の界面抵抗ρは450Ωm2以上(at 0V)であったのに対し、液晶セル(ⅳ)は1.5Ωm2以下(at 0V)であった。液晶セル(ⅴ), (ⅵ)の界面抵抗ρの測定結果をFig. 1(b)に示す。液晶セル(ⅴ), (ⅵ)共に界面抵抗ρは1.1Ωm2以下(at 0V)であった。また液晶セル(ⅳ)~(ⅵ)のカソード側にのみ吸着物が見られたが、液晶セル(ⅰ)~(ⅲ)に吸着物は見られなかった。SEM画像より液晶セル(ⅵ)のカソード側には直径50nmの粒子が一様に分布していた。
以上より、共役系電子吸引基を持つ非イオン性不純物がカソード側に吸着することで充電電荷を減衰させる。
Table 1 液晶セルの構成
番号 液晶材料 添加物 配向膜 添加率(wt%)
(ⅰ) ZLI-2293 ― 有 ―
(ⅱ) ZLI-2293 H2O 有 1
(ⅲ) ZLI-2293 DME 有 9
(ⅳ) ZLI-2293 PC 有 9
(ⅴ) ― PC 有 ―
(ⅵ) ― PC 無 ―
Fig. 1 液晶セル(ⅰ)~(ⅵ)のオフセット電圧Voに対する界面抵抗ρの関係(a):(ⅰ)~(ⅳ), (b):(ⅰ), (ⅳ),(ⅴ), (ⅵ).
1) S. Ishihara, SHARP Technical Journal, 24, 11 (2005) [in Japanese]. 2) Y. Nakazono, T. Takagi, H. Ichinose, A. Sawada, S. Naemura, IEICE technical report. Electronic information displays, 97, 19 (1998) [in Japanese]. 3) N. Sasaki, K. Shiotani, 22th Liquid crystal symposium in japan , Abstr., 355 (1996) [in Japanese].4) H. Ohnishi, S. Shirokura, IEICE technical report. Electronic information displays, 95, 19 (1995) [in Japanese].
【学会】電気化学会3)
低抵抗率計4)
界面抵抗5)
○藤田圭介,…らは、2008年に八戸工業大学(青森県八戸市大字妙字大開88-1)で開催された平成20年度 化学系学協会東北大会において液晶ディスプレイ材料の分子配向に及ぼす極性溶媒の添加効果について報告している6)。
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<li>
<article>
○楡木崇仁,鹿又憲紀, 藤田圭介, 立花和宏,川口正剛,米竹孝一郎,仁科辰夫.
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Meeting.asp?nMeetingID=240'>
<q><cite>
共役系電子吸引基を有する非イオン性不純物による液晶材料の漏れ電流の増加と配向膜劣化の関係
</q></cite>
</a>.
電気化学会第76回大会, 〒606-8501 京都市左京区吉田本町.
2009.
</article>
</li>
</ul>
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