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令和6年12月22日 (日)
機能界面設計工学特論

リチウムイオン二次電池の電気化学測定と材料設計の考え方(仮題)

1.1 電池の歴史と電池材料

ガルバーニ電池 ボルタ電堆 ダニエル電池

1-2 リチウムイオン二次電池の構造

一例としてアルミニウムと銅に合材スラリーを塗布してぐるぐる巻きにした構造があります。リチウムイオン二次電池は、活物質、導電助材、バインダーなどさまざまな材料を使った部材からなります。

Fig リチウム電池(LIB)のジェリーロール構造と寸法例
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1.3 電気化学の三要素-アノード、カソード、電解質-

電池には電極があります。酸化が起きる極をアノード、還元が起きる極をカソードと呼びます。 以前はアノードを陽極、カソードを陰極と呼びましたが、正極と陽極がまぎらわしいのでアノードと呼びます。 アノードは電流が外部回路から流れ込む極です。カソードは電流が外部回路へ流れ出す極です。 アノード、カソードは電流の向きに注目した呼び方です。 それとは別に正極と負極という呼び方があります。 電位の高い極を正極、電位の低い方を負極と呼びます。 正極、負極は電位の高低に注目した呼び方です。

電極の呼び名として電位の高低に注目した正極、負極と電流の向きに注目したアノード、カソードがあります。電解質ではイオンが動き、電解質は電子絶縁材料として働きます。

  1 電池・電解槽( セル) の 電極 の名称
注目する量 電極の名称 説明
電位 に注目 正極 電位の高い電極、(+)プラス。 正極活物質 は、電池放電時に、酸化剤。
負極 電位の低い電極、(-)マイナス。 負極活物質 は、電池放電時に、還元剤。
電流に注目 アノード 電流が流れ込む電極。酸化反応が起きる電極。 放電するときは負極。 充電式電池では、充電のときは正極。
カソード 電流が流れ出る電極。還元反応が起きる電極。 放電するときは正極。 充電式電池では、充電のときは負極。
05 エネルギー化学 ST1128 🖱 電池の電位プロファイル 電気化学の三要素

電池には電極があります。酸化が起きる極をアノード、還元が起きる極をカソードと呼びます。 以前はアノードを陽極、カソードを陰極と呼びましたが、正極と陽極がまぎらわしいのでアノードと呼びます。 アノードは電流が外部回路から流れ込む極です。カソードは電流が外部回路へ流れ出す極です。 アノード、カソードは電流の向きに注目した呼び方です。 それとは別に正極と負極という呼び方があります。 電位の高い極を正極、電位の低い方を負極と呼びます。 正極、負極は電位の高低に注目した呼び方です。

アノードでは酸化反応、カソードでは還元反応が起きます 1 )

1-4 電気伝導-金属、半導体、液体電解質、固体電解質-

  2 純物質  化学結合結晶
化学結合の種類 結晶 性質や特色 物質の例
イオン結合 イオン結晶 固体 導電率が小さい(絶縁体)。水溶液や溶融塩 導電率が大きい。 ( キャリア :イオン)。 塩化ナトリウム、塩化銀、水酸化ナトリウム
共有結合 分子結晶 分子式 で表す。融点沸点は低い。 酸素、アンモニア、水※1、ドライアイス
共有結合の結晶 フェルミ準位 はバレンスバンド中にあり、電子はそこに局在化している(共有電子)。 局在化した電子の負電荷と原子核の正電荷で結合している。 黒鉛や 導電性高分子は、π電子共役系の非局在化した電子により例外的に電気を通す。 ダイヤモンド、 黒鉛、 🏞 ケイ素 水晶 、石英※2
金属結合 金属の結晶 導電率 が大きい( キャリア自由電子)。 コンダクションバンド中にフェルミ準位があるので、電子が非局在化している。 銅、亜鉛🜀 アルミニウム リチウム

※1.水分子は共有結合に分類されるが、液体の水はわずかに電離して電気を流す。 このイオン結合的な性質を、極性分子と表現する。

※2.ケイ酸塩のケイ酸はイオン結合に分類されるが、共有結合としての性質が強く、焼成などで成型することができる。

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電位プロファイルと導電率
©K.Tachibana
https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/Public/52255/_03/Conductivity.asp

1-5 電池の起電力-電極界面と電極電位-

1-7 電池の放電容量と不可逆容量-電池容量とエネルギー密度-

電池の容量は、活物質の量に支配されます。ファラデーの電気分解の法則から理論容量が計算できます。容量に電圧をかけると電池から取り出せるエネルギーが計算できます。質量や体積で割るとエネルギー密度となります。 電池の寸法は規格で決まっているので、電池の容量を増やすにはいかに活物質を詰め込むかにかかっています。

1-8 電池の内部抵抗と電圧降下-レート特性-

Fig 電池の内部抵抗と過電圧
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リチウムイオン二次電池の電気化学測定と材料設計の考え方(仮題)
情報機構
2020年6月23日(火) 10:30-16:30
【音声テスト】正弦波(サイン波)(440Hz)
10:30~12:00  講義 第1部(90分)
12:00~12:45  お昼休み(45分)
12:45~14:15  講義 第2部(90分)
14:15~14:30  休憩(15分)
14:30~16:00  講義 第3部(90分)
16:00~16:30  質疑応答、ご講演時間予備