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関係者(共同研究者) | |
早春の田園地帯を抜けて小高い丘を左手に折れると工場の建屋が見えてくる。F.M.P.カンノ株式会社。精密機械加工を得意とする。
そのF.M.P.カンノがバイオマスエネルギーに挑戦したのは3年前。着々とその努力が実りつつある。
もみ殻を燃焼して燻炭を製造すると同時にその熱でスターリングエンジンを回し7kWの発電し、さらに熱交換器で温水を作り、山菜のタラの芽を栽培する。
広葉樹の間伐材をガス化してガスエンジンを回して50kWの発電して、炭化した灰を活性炭代替材料とする。
遠くカンボジアでも運転は続いており、電気のもたらす恵みをシェアするとともに、その普及のため活動は教育にまで及んでいる。
廃棄物のないエネルギー。会長のポリシー、ゼロエミッションに真っ向から取り組む。そして人と人との交流。いたずらに先端技術を追いかけるより、その地域に住む人にとって何が一番幸せをもたらすか。その思想は先端というより、未来であり、夢である。