語釈1.
電気のとおしやすさを示す物性値。抵抗率の逆数。電気伝導度ということもあります。金属や固体は抵抗率 ρ 〔Ω·m〕、液体は導電率であらわすことが多いような・・・電気を運ぶ粒子を電荷担体といい、その種類によってイオン伝導や電子伝導などに分類されます。
マクスウェル方程式に電磁場に対する物質の応答式として、誘電率 ε 〔F/m〕、透磁率 μ 〔N/A2〕、導電率を組み合わせると電磁気的現象を統一的に計算することができます。物質は導体、半導体、絶縁体などに分類されます。導電率が電気の通りやすさをあらわすのに対して、誘電率は電気のためやすさをあらわします。金属や電解液の導電率は4端子法で測定しますが、導電性高分子や炭素の粉体試料を測定するときは空隙率や接触抵抗などの影響を受けないようにしなければなりません。
電解液の導電率は粘度 η 〔Pa・s〕が小さいほど大きくなる傾向があります。移動度 μ 〔m2/V・s〕に電気量 Q 〔C〕をかけると導電率になります。電流密度 J 〔A/m²〕を電界の強さ E 〔V/m〕で割った値です。
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),コンダクトメトリー1)
【関連書籍】
- (1) 伊藤 智博、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):コンダクトメトリー(導電率)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=3653. (参照2011-06-10). - (2) P. W. Atkins [著]/千原秀昭, 稲葉章訳.
アトキンス物理化学要論 第4版
. 東京化学同人, 1998. p.194. - (3) 山下正通、小沢昭弥.
現代の電気化学
. 丸善, 2012. .