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関係者(共同研究者) | |
◆2005年度ノート1)
BENTON SCHOOL2)見学
広報委員会3)活性化にご協力いただきました。
BENTON SCHOOL における中学生の成績の推移と分析
―「理科における講師の影響はどこまであるのか」という観点―
BENTON SCHOOL 校長 半谷 輝己
要約。
2000年度から2004年度までの5年間のBENTON SCHOOLの中学生の成績の分析をした。
母集団の少なさ、また、ゆとり教育の影響、地域性など、さまざまな要因が影響している事は、容易に想像できる。しかしながら、その影響を超える興味深い結果を得られたのでここに報告する。
今回の最大の目的としての「講師の影響はどこまであるか」の結果としては、5教科の成績の向上は認められる中、理科が突出していることが認められた。理科(化学)を専門とする者から授業を受けた場合の効果をはっきりと示しているものとなった。
この事実は、理科はその講師の専門性がいかに生徒たちに影響があるのかということを証明している。ここで言う影響とは、学力と興味のどちらでもある。
理科離れが危惧されている昨今においては、特筆すべき事実である。
序論。
まず、本論に入る前に、BENTON SCHOOLのカリキュラムを説明する。
小学生は、6年生から入校を受け付けている。講座は英語と算数を教えている。しかし、小学生は多くても毎年3名程度で、ほとんどの生徒が、中1から中2にて入校している、中3からの入校は無い。
さらに、塾生全員、英語、数学、理科を受講している。
国語と社会については、問題集を用いて夏季、冬季、春季などの長期休暇中にて指導している。
なお、理科を含め他の教科すべて講師は私一人である。また、私の授業と指導力の評価を見た場合の数学、英語とも理科に比べそれ程劣るものではない事を前提としたい、さらにどの教科も自慢できる授業を行っていると自負している。唯一差があるとすれば、講師の専門である理科において、専門故の熱意の差はなかったとは否定できない。
また、注目すべき点として、理科は中学2年より講座を設けている。よって、中1では
理科の授業は行ってはいないことにその影響をはっきり見ることができる。
母集団としての生徒は、二つ中学の生徒が中心であり、総数は約130名のデータとなる。
また、このデータは、外部機関である福島新教育研究協会の模擬テストを用いている。
各教科50点満点で、合計は250点満点である。
以上の条件を加味した上で、各データを見ていただきたい。
BENTON SCHOOL4)
BENTON科5)