語釈1.
条件により分散媒に安定して存在し、沈殿しない粒子のこと。10^-7から10^-9mのサイズで、光学顕微鏡では見えません。
コロイド粒子表面に生じる電気の力(電気二重層)が浮力以上に作用しているために分散を維持する。分子が分散媒中に分散しただけでコロイド粒子になるものを分子コロイドと言います。
疎水コロイド、親水コロイドなどがある。疎水コロイドを保護する親水コロイドを保護コロイドと言う。流動性を持つコロイドをゾルと言い、固まったものをゲルと言います。
溶液中のコロイドが電場によって動くことを電気泳動と言います。コロイド溶液から、半透膜を使ってコロイド粒子以外の分子やイオンを取り除く操作を透析と言います。
分散媒が液体、分散質も液体のコロイド溶液を乳濁液(エマルション)といい、分散媒が液体、分散質が固体のコロイド溶液を懸濁液(サスペンション)といいます2)。
【関連講義】
ピカッとさいえんす,光と色(虹と夕焼け)3)
【関連書籍】
- (1) 鈴木啓三.
応用物理化学I-構造と物性-
. 培風館, 1985. . - (2) 日本化学会.
身近な現象の化学
. 培風館, 2001. . - (3) 立花 和宏.
ピカッとさいえんす:光と色(虹と夕焼け)
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=3110. (参照2010-08-10). - (4) 佐野博敏、花房昭静.
総合図説化学
. 第一学習社, 1995. . - (5) 実教出版.
サイエンスビュー化学総合資料
. 実教出版, 2005. . - (6) 数研出版編集部.
視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録
. 数研出版, 1998. .