👨‍🏫 次世代リチウムイオン電池向け材料としての 長尺多層カーボンナノチューブの可能性


はじめに

CNTは電極内部の界面抵抗の中でも、活物質と導電助剤間の界面抵抗を劇的に下げることが可能となるため、エネルギー密度を下げずに内部抵抗を下げ、急速充電を可能とする電池の材料としての大きな可能性を秘めている。

2.1.CNTの特徴・製造方法

電池材料としてCNTに要求される大きなポイントは価格であるが、次に重要な点は純度(不純物量)、結晶度、形状(長さ・直径)、電気特性(導体)など材料の均一性である。CNTの形状を制御する際、製造方法から着目する必要があり、一例として基板上に多層CNT(MWNT:multi-wall carbon nanotube)を垂直に一定方向に林立成長(配向)させる基板法による製造方法がある。基板法の特徴は、CNTの長さの制御が可能、CNT長さを均一に揃えられる特徴がある(図1)。


電池(セル)の内部抵抗

  1 電池(セル)の内部抵抗
© 2022 K.Tachibana * , C1 Lab.

合材のバルク抵抗と、合材と集電体の接触抵抗と、合材内部の界面抵抗からなる。バルク抵抗は溶液抵抗と炭素導電助剤の抵抗からなり、電極間距離に比例し、電極面積に反比例する。合材と集電体の接触抵抗も電極面積に反比例することから、電極面積を大きくし、電極間距離を縮めることは内部抵抗低減のひとつの指針である 1 )


電池(セル)の外皮面積

  2 電池(セル)の外皮面積
© 2022 K.Tachibana * , C1 Lab.

その一方で、リチウムイオン二次電池には、高い安全性も求められている。リチウムイオン二次電池の外皮面積は、 体積エネルギー密度に反比例する。電池体積あたりの外皮面積は、電池体積に比例して小さくなるから、体積エネルギー密度が大きく電池体積の大きい大型電池ほど、放熱に不利となり、電池の温度上昇が激しくなる。この様子を、図に示す。電池の温度上昇は、電池反応の暴走を招き、一旦、電池反応が暴走すると、1.で述べたような危険性を生じる。このように大型電池の安全性と、 内部抵抗 の低減は、密接な関係にある 2 )



2021_R03

20220308 表面技術協会

講演申込締切:2021年11月26日(金) -1091
講演要旨締切:2022年1月21日(金) -1035
はる 粘土分散液中における各種金属の表面変化
粘土
のぶ 電池活物質表面の空間電荷層が集電体との接触抵抗に及ぼす効果
ひろ アルミニウムアノード酸化被膜の表面電荷密度と耐電圧の関係

👨‍🏫0304 バッテリーマネジメント用リチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方

👨‍🏫 20220216 リチウムイオン二次電池の構造と材料設計の考え方

0216

👨‍🏫 2021年12月24日(金) 10:30~17:00 明日からやろう!インピーダンス測定・解析 ~ 予備知識がなくても実践できる交流インピーダンス測定・解析法 ~

1224

20211217 技術情報協会 電池評価のための交流インピーダンス測定の基礎と応用

20211210 バッテリーマネジメントのためのリチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方

20211112 セミコン

◎参加費:無料 ◎口頭発表申込締切:10月29日(金) ◎予稿原稿締切:11月12日(金) ◎参加申込締切:11月12日(金) ◎会期:11月22日(月)・23日(火・祝)

20211004 バッテリーマネジメントのためのリチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方

20210927 明日からやろう!インピーダンス測定・解析

20210916 第144回講演大会

16B-26 粘⼟分散液中でのアルミニウムのアノード酸化 (⼭形⼤院理⼯ 1,2 ⼭形⼤⼯) ○ ⼤沼宏⾂,⼭本喜久 2,伊藤智博 1,⽴ 花和宏 1,仁科⾠夫 1
16A-28 粘⼟分散液を使った分極による電極近傍の粘性制御 (⼭形⼤院理⼯ 1,⼭形⼤⼯ 2) ○ ⽥邉 悠,樋⼝和⾺ 2,伊藤智博 1, ⽴花和宏 1,仁科⾠夫 1
16A-29 マンガン酸リチウム粒⼦の表⾯極性によるアルミニウム集電体との接触抵抗の変化 (⼭形⼤院理⼯ 1,⼭形⼤⼯ 2) ○ 本間史将 1,関根直之 2,郡⼭仁孝 2, 伊藤智博 1,⽴花和宏 1,仁科⾠夫 1

20210805 バッテリーマネジメントのためのリチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方

20210527 バッテリーマネジメントのためのリチウムイオン電池のインピーダンス測定の考え方

20210422 リチウムイオン二次電池の構造と材料設計の考え方~材料と構造と電池性能の関係性とは!?~

20220325 次世代リチウムイオン電池向け材料としての

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