導電性高分子をカソード材料に使った固体電解コンデンサは一般に低ESRです導電性高分子を用いた高耐圧キャパシタ1)。
あかみねは、2007年に、それまでの研究を二オブアノード酸化皮膜の絶縁性と表面欠陥の解析というテーマで修士論文としてまとめ、山形大学を卒業した二オブアノード酸化皮膜の絶縁性と表面欠陥の解析3)。
ポリアニリン4)、ポリアセチレン5)、ポリチオフェン6)、ポリピロール7)、
PEDOTは、導電性が良好なこと、ドーピングされた(導体)状態での環境安定性が優れていること、および薄膜として使用した場合の光透過性が妥当であることから、もっとも一般的に使用されているICPのひとつです2。PEDOTコーティングの一般的な方法は、PEDOTとポリアニオンポリ(スチレンスルホン酸塩)すなわちPEDOT-PSSの混合物からなる水分散液を使用します。弊社では、分散液をはじめとするいくつかの種類のPEDOT/PSS製品を販売しております(表1)。低導電性グレードは有機ELおよび有機太陽電池の正孔注入層としての使用に適しており、また高導電性グレードは仕事関数が約5.1eVの透明導体として評価されています3,4。
出典:
有機エレクトロニクス材料 PEDOT/PSSおよび有機溶媒分散PEDOT 12)
【関連講義】
卒業研究(C1-電気化学グループ-2004~2005),ニオブ固体電解コンデンサ13)
エネルギー変換化学特論,共有結合、共有結合の結晶での電気の流れ方14)
【関連書籍】
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出典:
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(実教出版. サイエンスビュー化学総合資料. 実教出版, . ) 15)
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合成樹脂2
ゴム
天然ゴム 合成ゴム 生ゴム
金属1)
セラミックス
出典:
材料の化学
(数研出版編集部. 視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録. 数研出版, . ) 16)
導電性高分子のはなし17)導電性高分子のはなし(目次)
プロローグ
導電性高分子とは
導電性高分子の基本的性質とその起源
導電性高分子の電気的工学的性質
導電性高分子の開発
導電性高分子の応用とその原理1)
導電性高分子の未来
出典:
導電性高分子のはなし(目次)
(吉野勝美. 導電性高分子のはなし. 日刊工業新聞社, . ) 18)
有機エレクトロニクス(目次)有機エレクトロニクス(目次)
有機エレクトロニクスとは
解像する
リソグラフィ/レジスト/ナノインプリント
回路を形成する1)
有機トランジスタ/ポリマー光導波路
光る2)
有機エレクトロルミネッセンス
エネルギーをためる
ポリマー電池
メタノール型直接型燃料電池
新材料3)
イオン液体とデバイス応用
新カーボンとデバイス応用
有機エレクトロニクスの展望
長谷川悦雄, 有機エレクトロニクス, 工業調査会, (2005).
(2)  > 光る
長谷川悦雄, 有機エレクトロニクス, 工業調査会, (2005).
(3)  > 新材料
長谷川悦雄, 有機エレクトロニクス, 工業調査会, (2005).
出典:
有機エレクトロニクス(目次)
(長谷川悦雄. 有機エレクトロニクス. 工業調査会, . ) 19)
ポルフィリン分子膜は半導体
Al|AlxOy|ポリフィリンMISショットキ障壁のパラメータ
出典:
ポルフィリン分子膜は半導体
(山下和男・木谷皓. 導電性有機薄膜の機能と設計. 協立出版, . ) 20)
機能性高分子
電気・電子材料
イオン伝導高分子材料
電子伝導高分子材料
圧電性高分子
光機能材料
ホトレジスト 電子線レジスト
分離機能材料
イオン交換膜
印刷 半導体 集積回路
出典:
機能性高分子
(野村正勝・鈴鹿輝男. 最新工業化学―持続的社会に向けて―. 講談社サイエンティフィク, p.158. ) 21)
- (1) 導電性高分子を用いた高耐圧キャパシタ
川久保哲哉, Electrochemistry,72,767(2004). - (2) 親水性導電性高分子のニオブ電解コンデンサへの応用
風間晃, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 (2006). - (3) 二オブアノード酸化皮膜の絶縁性と表面欠陥の解析
赤峰広規, 山形大学 物質化学工学科, 修士論文 (2007). - (4) ポリアニリン, , (C6H4NC6H4N), = 180.20892 g/mol, (化学種).
- (5) ポリアセチレン, , (CH)n, = 13.01894 g/mol, (化学種).
- (6) ポリチオフェン, , (S=N)n, = 46.0727 g/mol, (化学種).
- (7) ポリピロール, , (CCHCHCNH)n, = 65.07452 g/mol, (化学種).
- (8) ポリエチレンオキサイド‐1, 仁科研究室(南西側)パソコン, 仁科 辰夫, (2008).
- (9) ポリエチレンオキサイド‐3, 仁科研究室(南西側)パソコン, 仁科 辰夫, (2008).
- (10) ポリエチレンオキサイド‐15, 仁科研究室(南西側)パソコン, 仁科 辰夫, (2008).
- (11) ポリエチレンオキサイド‐18, 仁科研究室(南西側)パソコン, 仁科 辰夫, (2008).
- (12) Merck KGaA, Darmstadt, Germany and/or its affiliates..
有機エレクトロニクス材料 PEDOT/PSSおよび有機溶媒分散PEDOT
. https://www.sigmaaldrich.com/japan/materialscience/org-electronics/orgsolv-pedot.html, (2019-02-18) - (13) 伊藤 智博、立花 和宏、仁科 辰夫.
卒業研究(C1-電気化学2004~):ニオブ固体電解コンデンサ
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1066. (参照2006-12-11). - (14) 立花和宏.
電気化学特論:共有結合、共有結合の結晶での電気の流れ方
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=3845. (参照2011-09-27). - (15) 実教出版.
サイエンスビュー化学総合資料
. 実教出版, 2005. . - (16) 数研出版編集部.
視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録
. 数研出版, 1998. . - (17) 導電性高分子のはなし
吉野勝美, 日刊工業新聞社, (2001). - (18) 吉野勝美.
導電性高分子のはなし
. 日刊工業新聞社, 2001. . - (19) 長谷川悦雄.
有機エレクトロニクス
. 工業調査会, 2005. . - (20) 山下和男・木谷皓.
導電性有機薄膜の機能と設計
. 協立出版, 1988. . - (21) 野村正勝・鈴鹿輝男.
最新工業化学―持続的社会に向けて―
. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.158.