語釈1.
プラスの電極。電位の高い極。負極の対極。電池は正極/イオン導電体/負極の構成からなります。電池では放電時にカソード、充電時にアノードとなります。起電力 E 〔V〕を大きくするため電位が高くなるように正極活物質、正極集電体などが設計されます。
電池の電極は、電池容量を大きくとるため正極活物質を三次元的に反応させます。このことは二次元的な平面接触である正極集電体表面の電流密度が正極活物質表面の電流密度にくらべて非常に大きいことを意味します。特に正極活物質に電子伝導性の低い固体や気体を使う場合には三相界面の形成が重要です。また正極合材には電解液が浸透しているので、正極活物質と電解液の接触面積も、コンポジット電極の見掛けの面積(幾何面積)に比べて大きいことを意味します。
リチウムイオン二次電池:Li+e<->LiCoO2(トポタクティック反応)
アルカリマンガン乾電池:Mn2O3+2OH(-)<->2MnO2+H2O