電解液を膨潤してリチウムイオンを輸送する機能がありそうです。親油性のためか炭素材料を被覆してしまう可能性があり、特にグラファイト系の炭素材料とは相性が悪いようです。
1-メチル-2-ピロリドン1)に溶かしても溶液の誘電率はあまり変わりません。
溶剤系バインダー(PVdF)は高分子が配向して液晶になっている可能性があります。
高電圧印加時のN-メチルピロリドンに溶解したポリフッ化ビニリデンの劣化の可視化2)
ポリフッ化ビニリデン/N-メチルピロリドン溶液の光学的観察3)
【材料】
KFポリマーL#9130(PVDF+NMP)・KFポリマーL#1120(PVDF+NMP)・KFポリマーL#9130(PVDF+NMP)
PVDF4)
【物理量】誘電率 ε 〔F/m〕緩和時間 tr 〔s〕誘電率 ε 〔F/m〕双極子モーメント μ 〔D〕誘電損失 tanδ 〔・〕
【文献】田坂茂らは2003年に極性高分子における分子および双極子配向性制御に関する研究について極性高分子における分子および双極子配向性制御に関する研究 結晶中に欠陥を多く存在させ双極子回転が容易にできる。 強い極性高分子は、結晶でなくとも部分的に極性に集合体を作る。このためと述べている極性高分子における分子および双極子配向性制御に関する研究5)。
- (1) 1-メチル-2-ピロリドン, 1-Methyl-2-pyrrolidone, CH3NCOCH2CH2CH2, = 99.13256 g/mol, (化学種).
- (2) 高電圧印加時のN-メチルピロリドンに溶解したポリフッ化ビニリデンの劣化の可視化
阿部 友香, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 (2019). - (3) ポリフッ化ビニリデン/N-メチルピロリドン溶液の光学的観察
石山 祐貴, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 (2020). - (4) PVDF, 9号館:9-300-3 仁科辰夫研究室, 立花 和宏, (2010).
- (5) 極性高分子における分子および双極子配向性制御に関する研究
田坂茂, SEN'I GAKKAISHI(繊維と工業),59,30(2003).