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関係者(共同研究者) | |
デジタルペン1)
実施した期末試験でデジタルペンの実用化実証試験を行い、
成功いたしましたのでご報告いたします。
先般登録した改造メール用紙を受験票として試験問題といっしょに
配布し、学生の筆跡をデータベースに登録しました。
受験者104人(推定)中、103人の筆跡をデジタルペンにより回収しました。
回収できなかった一人はこっそり遅刻入室したため、
受験票の存在を知らなかった学生です。
使ったデジタルペンと携帯のセットは以下の3セットです。
●A5504T 以前ご提供のもの
●A5504T 2/8ご提供のもの
●W21T 2/10ご提供のもの
これを試験会場補佐の先生がた2人と私の合計3人で担当して
デジタルペンで前列の学生から順番に署名をしていただきました。
回収した学生の署名の一部を添付ファイルに示します。
試験時間90分のうち約60分で全員の署名を確認しました。
伊藤先生と仁科先生が確認したところ
メール受信システムは一分間に約4通のメール処理を行ったそうです。
試験会場側での通信エラーによる再送信は1件でした。
会場補佐してくださった先生は事務が指名しており、
いままでデジタルペンの説明をしたことはなく、
現場でいきなり説明なしで使ってもらったのですが、
かなり好評で、こういった技術を普及させてほしいといった
意見をいただきました。
また、学生からもとりたてて苦情等はありませんでした。
W21TはA5504Tに比べて高速で、W21Tを持ったW先生が
ダントツに早く署名を集められました。
通信中はデジタルペンを使うことができないので
このタイムロスは非常に大きいと思います。
会場補佐してくださった先生方も口をそろえて
データ通信高速化を要望されていました。
今回は受験票での使い方ですが、答案回収となった場合には、
試験終了時から答案回収までの時間として許容されるのは
せいぜい10分であり、多人数対応での高速化が一番大きな課題だと思われます。
そのためには、回答途中でもときどき定期的に送信するなど、
ストリーミング的な機能も必要なのではないかとおもいます。
そのほか、学生にデジタルペンの使い方をその場で周知しなければ
ならないわけですが、「欄のチェック」「署名」といった言葉が通じないなど、
よりわかりやすい表現で使い方の周知をする必要性と、
日本語教育の問題点を感じさせられる点もありました。
回収したデータは携帯サイトから学生が
確認できるようにしてあります。
期末試験終了後は、実家に帰省する学生が多く、
この署名による筆跡認証が実家からの成績問い合わせに役立つよう
これからさらに改良を加えていきます。
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