伊藤智博,田島靖久,吉田浩司,
UPKIシンポジウム2010
,
学術総合センター2階 一橋記念講堂,
◎山形大学の学術認証連携システム
山形大学の情報系センターでは、教育・研究用認証基盤として、Microsoft Active Directory (AD)を使用している。ドメイン構成としては、「運用ドメイン」、「試験運用ドメイン」の2つのドメインがある。 「試験運用ドメイン」は、工学部の学生・教職員の約4000人アカウントが登録されており、 「運用ドメイン」には、工学以外の学生・教職員・事務組織などの10000人のアカウントが登録されている。
山形大学では、この2つのドメインの認証情報をLDAPプロキシ、Radiusプロキシで統合し、様々なサービスに認証情報を提供している。UPKI-学術認証フェデレーションでは、IdPサーバ上にLDAPプロキシを実装し、属性名の変換や抽出を行い、シボレス(Shibboleth) IdPによって、外部向け認証連携を展開している。また、2009年9月より、UPKI-学術認証フェデレーション1)の試行運用フェデレーションに参加し、約14000人の構成員が、図書館の電子ジャーナルなどをシングルサインオンで利用できるようになった2)3)(http://www.lib.y…, http://www.lib.y…)。
本発表では、この認証連携基盤を活用したサービスプロバイダー(SP)の構築例として、学術認証連携によるサイバーコミュニティーサービスの実証実験について、報告する。
◎山形大学のUPKI学術認証連携の現状
1.既存の認証基盤を使用するため、新規アカウントの発行が不要で、かつ、ほぼ全構成員が利用可能。
2.図書館の電子ジャーナルや文献検索サービスが対応。
3.図書館サービスは、男女共同参画推進室でも利用推進。
4.eduroamにより、学外でも利用可能な無線LANの提供。
5.SPの開発として、データベースアメニティ研究所4)のご協力により、サイバーコミュニティーサービスの検証を開始。
◎まとめ
1. ASP .NET 2.0を使用して、Shibboleth属性情報を解析することができた。
2. 学術認証連携によるレビュー機能が実現でき、閲覧者からのフィードバック機能を追加した。
3. 今後、薬品管理や直筆ノートに対応することによって、研究サポートツールへの活用が期待される。
◎謝辞
本実証試験を進めるにあたり、ご指導を賜りました情報担当副学長、情報ネットワークセンターセンター長に深く感謝申しあげます。また、電子ジャーナルのSSO実証試験について、ご協力いただきました附属図書館のスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。日頃から、認証情報の管理にご尽力いただきした各情報センターのスタッフの皆様に感謝申し上げます。プログラムの開発において、ご指導・ご鞭撻を賜りましたデータベースアメニティ研究所の皆様に感謝申し上げます。
日頃から、様々な質問にお答え頂いた国立情報学研究所の皆様に深く感謝申し上げます。
【関連講義】
・サイバーキャンパス「鷹山」,シボレスサイトの使い方5)
・サイバーキャンパス「鷹山」,シボレスによる山形大蔵書レビュー機能6)
・サイバーキャンパス「鷹山」,シボレスによるページレビュー機能7)
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伊藤智博,田島靖久,吉田浩司.
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Meeting.asp?nMeetingID=268'>
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学術認証連携によるサイバーコミュニティーサービスの実証実験
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UPKIシンポジウム2010 , 学術総合センター2階 一橋記念講堂.
2010.
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