内野理絵,
平成10年度化学系7学協連合東北地方大会
,
いわき,
アルカリ水溶液中における二酸化マンガンの放電時における電極内部電位分布
図2に、2mAで放電したときの代表的な放電曲線を示す。電位はA領域において徐々に低下し、-0.35Vvs.Hg/HgO(220 mAh/g)で微小な平坦部 (B領域) が観察された。さらに、270mAh/gでは-0.45Vに達し、340mAh/gになると-0.6Vに達する。これらの放電曲線に対応する集電体間電位差を7本測定したものを図3に示す。集電体間電位差は電極によって10mV以内のばらつきが見られるが、放電曲線から得られる容量のばらつきは213~287mAh/gであり、集電体間電位差と放電容量には相関が見られない。また放電曲線のA領域では集電体間電位差はすべて増加しているが、その後は規則性が見られなくなる。これらのことは、放電反応がペレット中における二酸化マンガン粒子の位置とは無関係に進行することを意味し、放電曲線のB領域は1電子反応(Mn4 + +e→Mn3 + )が完了していない二酸化マンガン粒子の存在を意味する。以上より、この電極は集電体間の電位差がほとんど無いものと考えられる。つまり、電極内の物質移動抵抗や電気抵抗は律速になっていないということであり、導電助材/活物質界面での電極反応が律速であることを示唆している。同時に測定したインピ-ダンスもこの結果を支持している。
平成11年度化学系9学協会連合東北地方大会@福島県いわき市1)
◆1999(平成11)年度研究ノート2)
◆1998(平成10)年度研究ノート3)
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内野理絵.
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Meeting.asp?nMeetingID=13'>
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アルカリ水溶液中における二酸化マンガンの放電時における電極内部電位分布
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平成10年度化学系7学協連合東北地方大会, いわき.
1998.
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