語釈1.
外界から刺激を受けた人間の行動の結果が反映された出力としての物質、エネルギー、情報。論文は紙の上の物質の位置として表現され、講演(口頭発表、授業)や音楽は空気の振動エネルギーとして表現されます。また映画やテレビはそれに光エネルギーが加わります。コンピュータでは情報は記号として表現されます1)2)。
情報のうち、人間が主体となって発信するものを表現と言っても大きな間違いはないでしょう。
著作物とは思想又は感情を創作的に表現したものなので、(1)「思想又は感情」を表現したものであること(単なるデータが除かれます)、(2)思想又は感情を「表現したもの」であること(アイデア等が除かれます)、(3)思想又は感情を「創作的」に表現したものであること(他人の作品の単なる模倣が除かれます)(4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること(工業製品等が除かれます)の要件を満たす必要があります。
文字は表現の手段としてもっとも重要なもののひとつですが、すべての思想や感情を文字に表現できるとは限らないし、文字で表現するべきでないものもあります。