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学問は真理の追究。真理とは体系。主に知識の体系。体系がないものは真理かどうか判然としません。学術は学問の方法。真理の追究の手段。どうやれば、いいものを、つかまえられるか。
真理は断片的な知識だけでは得られません。事実を真実は違うのです。真理は事実を積み重ね、体系化してはじめて、ぼんやり見えてきます。それが研究です。
真理を追究する人間の思想や感情のうち、表現できるものを学術と呼んでも差支えないでしょう。
著作物とは思想又は感情を創作的に表現したものなので、(1)「思想又は感情」を表現したものであること(単なるデータが除かれます)、(2)思想又は感情を「表現したもの」であること(アイデア等が除かれます)、(3)思想又は感情を「創作的」に表現したものであること(他人の作品の単なる模倣が除かれます)(4)「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること(工業製品等が除かれます)の要件を満たす必要があります。