1.
地球の大気のうち、対流圏と中間圏の間の層です。対流がないため、太陽からの紫外線によって発生したオゾンは長い間に蓄積され、古生代の1)ごろにオゾン層が形成されました。オゾン層は宇宙からの紫外線から地球上の生物をまもると言われています。対流圏より気流が安定していて空気抵抗も小さいので、航空機がとびます2)。
1980年代以降、南極上空にオゾンホールがみられるようになりました。
フロン11(CCl3F)が成層圏で紫外線を受けて分解し、塩素原子(Cl)(ラジカル)を放出します。塩素原子は、オゾン分子を分解し、一酸化塩素分子となります。一酸化塩素は、さらにオゾンを分解し、塩素原子となります。このように塩素原子はオゾン分子を分解する触媒となり、塩素原子一個は数万個のオゾンを破壊すると言われています。
- (1) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:シルル紀
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=929. (参照2006-10-22). - (2) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:上空&気象&宇宙
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=984. (参照2006-10-26). - (3) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:1980s
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=816. (参照1980-01-01).