M.Mohamediらは、EDS法により薄膜LiMn2O4を組成して100mV/sという高速充放電の可能性を示した。現在のリチウムイオン二次電池の正極集電体として耐食性、電気伝導性、加工性、軽量性、アルミニウムが用いられている。またアルミニウムはリチウムイオン二次電池の高い動作電圧にも関わらず安定なのは表面の不働態皮膜による。しかし、不働態皮膜を生成するアルミニウムを正極集電体とした場合ではCレートで約10Cの充放電しか得られていなく、集電体に金を用いた場合では電位掃引速度100mV/sで720C、約10秒の高速充放電が得られた。よってリチウムイオン二次電池のレート特性を大きく制限しかねない接触抵抗が問題である。本研究ではアルミニウム正極集電体を使い接触抵抗の評価を行う。
参考文献 M.Mohamedi, D.Takahashi, T.Ito, M.Umeda, and I.Uchida, J.Electrochem. Soc.149 A19 (2002)
K.Tachibana. T.Suzuki. T.Endo. T.Nishina and T.Ogata電気化学会講演要旨集 p-32 2002 Sendai
T.Nishina, K.Tachibana,and T.Endo, 電池技術委員会資料 14-4 (2002)