○立花和宏,遠藤孝志,仁科辰夫,尾形健明,
第44回電池討論会
,
大阪府堺市,
リチウムイオン二次電池の正極構造について発表した。電気自動車(EV)などに期待されるリチウムイオン二次電池のレート特性の改善が望まれている。そのため正極活物質内のリチウムイオンの拡散速度、活物質粒度、活物質表面処理などが検討されてきた。正極の集電体に使われるアルミニウム1)表面に生成する不働態皮膜に注目した。ここでは電池の構造とレート特性の関係を定式化することを試みた。
巻:44th 頁:400-401
2.実験方法
クエン酸錯体法2)により活物質を直接合成した電極は硝酸マンガン、硝酸リチウム、クエン酸をMn:Li:クエン酸のモル比が2:1:2になるように採取し、これらの少量の蒸留水を加えて前駆体水溶液とした。この前駆体水溶液に集電体となる金ワイヤ(0.3mmφ)3)を浸漬し、ロータリーエバポレータでアスピレータ減圧加熱(55℃、20分)して水分を蒸発し、前駆体高粘性液体を集電体に付着させた。これを真空乾燥(70℃、4h)して高粘性液体を吸湿性粉末とした。最後に吸湿性粉末が付着した集電体を空気中30秒間マッフル炉にて仮焼したのち、管状電気炉で空気中(800℃、2h)で焼成して、ごく微量のLiMn2O4がまばらに付着した集電体を得た。サイクリックボルタモグラム(以下CVと略す)を測定する有機電解液として、1M LiBF4 / PC+DME(50:50)、(キシダ化学) を用いた。電解液中の水分濃度はカールフィッシャー水分計(平沼自動水分測定装置AQV-200)により50ppm以下であることを確認した。
第44回電池討論会-堺4)
特許特願2002-123153 非水電解質リチウム二次電池及びその製造方法5)6)
●2003年度(平成15年度)卒業研究7)
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),学会発表2003@C18)
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<li>
<article>
○立花和宏,遠藤孝志,仁科辰夫,尾形健明.
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/Academic/@Meeting.asp?nMeetingID=114'>
<q><cite>
高速充放電のためのリチウムイオン二次電池の正極アーキテクチャ
</q></cite>
</a>.
第44回電池討論会, 大阪府堺市.
2003.
</article>
</li>
</ul>
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