個人的な利益とは何か?金銭とは何かについて少し理解を深めましょう。
マルクスの資本論によれば価値は使用価値と交換価値に分類できます。 金銭とは交換価値のモノサシともいえます。たとえば大好きな恋人からデートに誘われて浮かれているとき、いくらお金をもらったらそのデートを断ることができますか?それがそのデートの交換価値です。
かけがえのないものにはどんなものがあるでしょうか? 寺田倉庫「minikuLOVE(ミニクラヴ)元カレBOX・元カノBOX。思い出の品。形見。 愛用のギター。 やりがい。 骨董品。 いくらお金をもらっても譲れない、そんな価値が使用価値です。
プロフェッショナルエンジニアとして生活の糧を得るということは、 工業製品に交換価値を持たせて報酬を得るということにほかなりません。 このことは顧客の手にわたった工業製品が顧客に利益をもたらすということです。 もし、そうでなかったら顧客に損をさせたことになります。 それではその工業製品が対価に見合った交換価値をもっていなかったということになります。 こう考えれば工場が黒字でなければならないのは当然のことでです。
相手が損をすることで自分が得をするゲームをゼロサムゲームと言います。 技術者としてそれをするかしないかという戦略を選ぶとき、個人の損得が全体の利益につながるかどうかを計算しましょう。