Liイオン電池集電体用高強度アルミ箔と正極材料の接触抵抗への評価.平成26年度 化学系学協会東北大会,山形大学工学部,(2014/09/20).
【卒論】バインダの誘電率と電解液の分解電圧の関係⇒#572@卒論;
バインダの誘電率と電解液の分解電圧の関係
大内 慎司, 山形大学 物質化学工学科, 卒業論文 (1).
アルミニウムの種類と接触抵抗
近年、リチウムイオン電池の使用用途は従来の民生用途から、車載用途へ拡大しており、リチウムイオン二次電池の更なる高出力化が求められている。高出力化のニーズに伴い、正極活物質の電位はさらに高電位化していく可能性が考えられ、電極を構成するバインダにも高い耐酸化性能が要求されると考えられる。1)
これまで、リチウムイオン二次電池に用いられる正極多孔質電極の一般的な製造方法としては、分散媒にNMPを用いた有機溶剤系スラリーを集電体に塗布する方法が主として用いられてきた。これに対して安全性や環境面、製造コストから分散媒に水を用いた製造方法の開発が求められている。2)
以前は、負極バインダとしてPVDFをNMP溶媒に溶解させた溶剤系バインダが使用されていたが、充電極板の過熱分解発熱量が低い、高容量が得やすい、サイクル特性に優れるなどの点からSBRやポリアクリレートに代表されるポリマーを水中に粒子状に分散させた水系バインダーが多く使用されるようになり、現状では市場の70%近くを占める。3)
佐藤らは、有機電解液中で電解液の分解電圧を測定し、比誘電率の高いバインダ樹脂ほど電解液の分解電圧が高いと報告している。?)
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