語釈1.
活性酸素の一種であるヒドロキシルラジカル(HO・)は,寿命が100万分の1秒であり,短寿命である.また,酸化力は強く,酵素蛋白質や細胞骨格蛋白質,脂質,糖質,核酸(DNA,RNA)などと反応する.特に,脂質を連鎖的に酸化させてしまうことが分かっている.
電子スピン共鳴(ESR)法を用いることによって観測することができる
ヒドロキシルラジカルの発生系として,鉄(II)イオン鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+)と過酸化水素(H2O2)が反応して発生するフェントン反応が有名である.
語釈2.
水酸基(-OH)のラジカルであり、活性酸素の一種である。酸化力が強い。
DMPO5,5-ジメチル-1-ピロリン-N-オキシド(C6H11NO)と反応させることにより、DMPO-OHアダクトDMPO-OH アダクト(C6H12NO2・)が生成され、1:2:2:1の4本の信号を有するESRスペクトルが得られる1)
- (1) 山内 淳.
磁気共鳴-ESR -電子スピンの分光学-
. サイエンス社, 2006. .