無機工業化学

鉄を使った製品について調べよう

鉄と炭素の状態図(相図)をネットで調べて描きましょう。

状態図(相図)の中から、鉄、鋼(炭素鋼)、鋳鉄の領域を確かめましょう。

鉄、鋼、鋳鉄あるいは、合金鉄(ステンレス、クロモリ、パーマロイ、センダスト)のどれかを使った製品を紹介しあいましょう。 その製品の中からひとつ選び、鉄以外を使った同等品と比較しながら議論しましょう。

状態図

010020030040050060070080025002000150010005000 温度 T / K 圧力 p / Pa
  1 状態図
© 2023 K.Tachibana , C1 Lab.

1成分系では、相律においてn=1であるから、F=3-pで、自由度の最大値は2となります。 F=2のときに変えられるのは、温度と圧力です。 よって、1成分系では、 温度と圧力によって、物質が固体、液体、気体、超臨界流体のいずれの 状態を示した図を 状態図(Phase Diagram) と言います 1 ) 。 固体に複数の結晶系があるとき、多形(Polymopism)と言います。

2成分系では、自由度の最大値は3となります。鉄ー炭素系平衡状態図などは、よく使われます。

例) 鋼を使った製品として包丁を選びました。 状態図では、刃物を加熱してオーステナイト(γ鉄)組織とし、急冷することでマルテンサイト組織にします。 マルテンサイト組織は、とても固いため、包丁にすると砥ぎ味もよく、よく切れる包丁ができます。

比較としてセラミック包丁を選びました。 セラミック包丁は、鋼の包丁と比べて錆びないというメリットがありますが、砥石で研ぐことができず、 落としたりすると、割れてしまうデメリットがあります。

https://daywear.jp/column-160/

ワークショップについて

ワークショップを楽しみましょう 2 ) 。 グループ人数は、5〜6名とします。 7名を超えないようにしてください。

初対面の場合は、自己紹介をしましょう。 雑談をして、アイスブレイクしましょう。

リーダー(司会進行)を決めてください。 そのほかのメンバーの役割(記録係、資料作成係、プレゼンター(登壇者))を決めてください。

グループ名を決めてください。

記録係は、試験答案用紙の最上部に、グループ名と、メンバー一覧を記入してください。 登壇者の氏名の前に〇をつけてください。 メンバーは、記録係に従い、学籍番号、氏名、役割を直筆署名してください。 討論を開始したら、記録係は討論の内容を表面に記録してください。

記名だけして、討論に参加しない場合、不正行為として扱うことがありますので、必ず討論に参加してください。 自分から参加できなそうな人には、積極的に声がけをお願いします。 期末の成績評価申請時に、グループ名やメンバー、討論の内容を思い出せるよう、答案用紙を撮影することを推奨します。

ランダムにグループを指名し、壇上で、 プレゼンテーションしてもらいます 3 ) 。 質疑応答の際も、グループを指名しますので、指名されたグループのプレゼンターが質問、コメント、アドバイスをしてください。

資料作成係は、討論の内容をポスターとして、試験答案用紙の裏面にまとめてください。 資料作成係に従って、他のメンバーが代筆してもかまいません。

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✏ 平常演習

平常演習の配点と取り扱いについて

平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、期末にWebClassの成績評価申請書に申告していただき集計します。

授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みますので、 WebClassへの提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。

WebClassへの平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、成績評価申請書に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。

成績評価申請書では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClassに提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 4 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。


参考文献