1745―1827(伊)
電圧 V 〔V〕の単位、Vにその名前が冠せられています。電圧の英語もボルテージ。
1800年、ボルタ電池を発明。ということになっていますが、ガルバーニ3)の発見した現象(動物電気)がライデン瓶にたまった静電気と同じく電気分解を起こすこと発見したいうことが大きいように思えます。
発明に値するのは「直列」に接続したボルタ電堆と思われます。直列つなぎにすることで、単純な化学反応では得られない酸化還元を可能にする高電圧を得ることに成功したのですから。電圧の概念の完成はオーム4)によってもたらされますが、電圧はエレクトリックプレッシャーではなくあくまでボルテージなのです。
1807年に、デービー5)は、ボルタ電堆を使って、水酸化カリウムを電気分解(溶融塩電解)し、カリウムを得ています。
1832年に、ファラデー(英)6)がボルタの実験の定量化に成功し、静電気と動電気の同一性を証明します。有名な7)です。
【9)】
【関連講義】
エネルギー変換化学特論,第1講 エネルギーの種類と物質14)
電気化学の庵:18世紀. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1020. (参照1800-01-01).
電気化学の庵:19世紀. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1019. (参照1800-12-25).
電気化学の庵:ルイジ・ガルバーニ. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2679. (参照2009-04-09).
電気化学の庵:ゲオルク・オーム(1798―1854). /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1521. (参照2007-07-18).
電気化学の庵:ハンフリー・デービー. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2681. (参照1800-01-01).
電気化学の庵:ファラデー(マイケル・ファラデー)(英)1791―1867. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1539. (参照1800-01-01).
電気化学の庵:ファラデーの電気分解の法則. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1349. (参照1833-01-01).
電気化学の庵:ジョン・フレデリック・ダニエル. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2682. (参照2009-04-10).
電気化学の庵:19世紀. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1019. (参照1800-12-25).
異色と意外の科学者列伝. 岩波書店, 2007. .
視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録. 数研出版, 1998. .
電気化学の庵:化学史. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1026. (参照2006-11-06).
電気化学の庵:技術史. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1038. (参照2006-11-12).
エネルギー化学特論:第1講 エネルギーの種類と物質−電気はどういう順序で流れるかしっていますか?−. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2567. (参照2009-04-08).
卒業研究(C1-電気化学2004〜):ガルバーニ電池とボルタ電堆. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=3041. (参照1800-01-01).
お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪:でんきの科学館. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=645. (参照2006-01-30).
電気化学の庵:ヨーロッパ. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1426. (参照2007-05-30).
電気化学の庵:イタリア. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2680. (参照2009-04-09).